Hyper-V ホストの登録
Phoenix Editions: Business
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仮想マシンをバックアップする前に、仮想マシンの作成や管理を行うHyper-Vホストを登録する必要があります。登録時に、PhoenixはホストにインストールされたPhoenixエージェントをアクティベーションするためのアクティベーショントークンを生成します。PhoenixエージェントはアクティベーションによってPhoenixクラウドと永続コネクションを確立し、ホストをPhoenixに登録します。ホストが登録されると、エージェントがインストールされているホストのバックアップが有効になります。Phoenixエージェントは以下を行います。
- ホストをスキャンし、VSSサービスに仮想マシンスナップショットを要求します。
- クラウドにスナップショットをバックアップします。
- 要求したときに、クラウドからデータを復元します。
設定手順の概要については、以下を参照してください。
本項は、以下のセクションで構成されます。
手順 1: エージェントのダウンロードとアクティベーショントークンの生成
Note: Phoenix はアクティベーショントークンを保存しません。トークンをコピーして、システム上のテキストファイルに保存してください。
- Phoenix管理コンソールにログインします。
- メニューバーで All Organizations をクリックし、ドロップダウンリストから設定したい組織を選択します。
- メニューバーで VMs > Hyper-V をクリックします。
- Register New Setup をクリックします。
- Register Server ページの Install Druva Phoenix Agent にて、以下のいずれかを行います。
- Phoenixエージェントをダウンロードしていない場合、ダウンロードリンクをクリックしてNextをクリックします。
- Phoenixエージェントをダウンロードしている場合、この手順をスキップしてNextをクリックします。
- Generate Activation Token ページにて以下の情報を入力し、Nextをクリックします。
フィールド 説明 Token Description
(トークンの説明)アクティベーショントークンの説明です。
Note: この欄を空欄にすることはできません。
This token can activate
(トークン利用可能数)アクティベーショントークンがアクティベートできるホストの数です。
デフォルト値は25です。
The token expires in
(トークン有効期間)アクティベーショントークンが期限切れとなる日数です。
デフォルト値は7日です。
- Server Activation で Copy をクリックし、テキストファイルにアクティベーショントークンを保存します。
- Finish をクリックします。
手順 2: エージェントのインストール
はじめに
- ホストにに管理者権限でログインしてください。
- ホストが Phoenix設定の前提条件 に記載された要件に一致していること。
- ホストにPhoenixエージェントインストーラーがダウンロードされていること。インストーラーはDruvaのダウンロードページで入手できます。ホストの登録時にPhoenix管理コンソールからインストーラーをダウンロードすることもできます。
以下の手順でエージェントのインストールを行います。
- ダウンロードした Phoenix エージェントのインストーラーをインストールしたいホストにコピーします。
- Phoenixインストーラーをダブルクリックします。インストールウィザードが開きます。
- 最初の手順として、ライセンス許諾契約を受諾し、Next をクリックします。
- Install locationボックスにて、インストールするホームディレクトリを入力または選択します。
- Installをクリックします。
- インストールが完了したら、Finishをクリックします。
コマンドラインでのインストール
- コマンドプロンプトより、以下のコマンドを実行します。
msiexec /i <path to Phoenix msi> /qn /quiet /log <path to log file>
Webプロキシの設定 (オプション)
Phoenixエージェントはインターネット経由でPhoenixクラウドに接続します。ネットワーク環境でWebプロキシを使用している場合、Webプロキシ経由でPhoenixクラウドと接続を確立するよう、Phoenixエージェントを設定します。
まず、プロキシ設定を行う前にPhoenixクライアントが実行されていることを確認してください。
Webプロキシの設定手順
- コマンドライン インターフェイスのウインドウを開きます。
- ディレクトリパスを、Phoenixエージェントがインストールされているシステム上の場所に変更します。
Windowsのデフォルトのパス: C:\Program Files\Druva\Phoenix Agent - コマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行します。
PhoenixHyperVControl.exe set_proxy_details -t proxy_type -i proxy_IP:port -u proxy_user -p proxy_password
Field 説明 Proxy_type Druvaは以下の種類のプロキシをサポートします。 - http
- socks4
- socks5
Proxy_IP プロキシサーバーのIPアドレスです。 Port プロキシのポート番号です。 Proxy_user プロキシのユーザー名です。 Proxy_password プロキシのパスワードです。
Note: DruvaはWebプロキシのベーシック認証のみをサポートします。
Webプロキシが設定されると、コマンドプロンプトのターミナル上に Proxy details updated successfully というメッセージが表示されます。
Note: proxy_IP, proxy_user, proxy_passwordに引用符を使用しないでください。すべてのパラメータを指定する必要があります。入力パラメータが指定されていない場合、コマンドは失敗します。
追加情報
- TMG (Threat Management Gateway; ファイアウォールやプロキシなど) は指定されたタイムアウト時間経過後、IDLE接続を切断します。これはエージェントにサーバーとの接続を再試行させるためです。
Note: TMGアプリケーションでは、接続タイムアウト値を5分に設定することを推奨します。
- PhoenixエージェントとCloudCacheサーバーの設定ファイルのパスは以下の通りです。
エージェント パス Windows
C:\ProgramData\Phoenix\Phoenix.cfg
- プロキシを設定した後にプロキシ設定を削除する場合、Phoenix.cfgから以下のプロキシエントリを手動で削除する必要があります。
- PROXY_USER
- PROXY_SERVER
- PROXY_TYPE
- PROXY_PASSWD2
Note: 上記エントリを削除した後、USE_PROXY = False をPhoenix.cfgに設定します。
- プロキシ情報の設定が失敗した場合、そのマシンからプロキシサーバーのIPアドレスにpingを実行し、proxy_userとproxy_passwordを確認します。
手順 3: エージェントのアクティベート
コマンドラインプロンプトを管理者権限で開き、エージェントがインストールされたディレクトリに移動します。
たとえば、 Phoenix エージェントが C:\Program Files\Druva\Phoenix Agent にインストールされたとします。
CLIでディレクトリを変更するには、以下のコマンドを入力します。
cd “C:\Program Files\Druva\Phoenix Agent”
ディレクトリ変更後、エージェントをアクティベートするため以下のコマンドを実行します。
For Phoenix Cloud:
PhoenixHyperVControl.exe activate <activation_token> --type <scvmm/cluster/standalone> --scvmm_fqdn <scvmm FQDN> --user <scvmm/cluster username> --password <scvmm/cluster password>
For GovCloud:
PhoenixHyperVControl.exe activate govcloud <activation_token> --type <scvmm/cluster/standalone> --scvmm_fqdn <scvmm FQDN> --user <scvmm/cluster username> --password <scvmm/cluster password>
Note:
- <activation_token> は、Phoenixでホスト登録時に生成したアクティベーショントークンに置き換えてください。
- --type では、環境によって <scvmm/cluster/standalone> のいずれかを選択します。
- <scvmm FQDN> には、IPアドレスまたはFQDN (完全修飾ドメイン名) を入力します。
- Hyper-V ホストが SCVMM を使用する場合、<scvmm username> と <scvmm password> にユーザー名とパスワードを入力します。
Hyper-V ホストをクラスタとして登録する場合、<cluster username> と <cluster password> をドメインユーザー名とパスワードに置き換えます。ドメインユーザーがそのクラスタ内のすべてのHyper-Vホストに対してアクセス許可があることを確認してください。具体的な例として、以下のようなコマンドになります。
PhoenixHyperVControl.exe activate 111111AAAAAA --type scvmm --scvmm_fqdn examplehyperv.fqdn.yourorg.com --user admin --password examplepasswordforscvmm- --scvmm_fqdn は System Center Virtual Machine Manager ベースのホストのみに適用されます。スタンドアロンのホストまたはクラスタ内のホストには適用されません。
- スタンドアロンホストでは、--user と --password パラメータは必要ありません。
- 登録後にホストをあるクラスタから別のクラスタに移動した場合、そのホストはPhoenix管理コンソール上で切断されているものとして表示されます。
- デフォルトでは、サーバーは完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用して登録されます。また、--ServerName パラメータを使用してサーバーを名前で登録することもできます。サーバー名は大文字と小文字が区別されません。あるサーバーを "ABC" という名前で、別のサーバーを "abc" という名前で登録することはできません。このような場合、Phoenix は "Server display name already exists. Cannot register the server with same display name (サーバーの表示名がすでに存在します。サーバーは同じ表示名で登録できません。)" というエラーメッセージを表示します。
- Phoenixエージェントを最新の使用可能バージョンにアップグレードできます。詳細については、Phoenixエージェントの更新 を参照してください。
後で認証情報を変更する場合は、以下のコマンドを使用します。
PhoenixHyperVControl.exe set_credential --type <scvmm/cluster> --scvmm_fqdn <scvmm FQDN> --user <scvmm/cluster username> --password <scvmm/cluster password>
具体的な例としては、以下のようになります。
PhoenixHyperVControl.exe set_credential --type scvmm --scvmm_fqdn=123.456.78.9 --user=exampledomain\user --password=Ex@mpleP@$$w0rd
Note: コマンドに引用符 (" または ') を使用しないでください。
次の手順
サーバーを登録したら、バックアップ対象に仮想マシンを設定します。