別組織へのデータ復元 (サンドボックスシード)
概要
inSync app for Salesforceの一括復元オプションを使用して組織をまたがるリストアを実行できます。このリストアを実行するには復元先組織がinSync管理コンソールに登録されている必要があります。これにはオブジェクトおよびメタデータと、それぞれのレコード、要素、子レコード、および添付ファイルの復元が含まれます。
組織をまたがる復元では、以下が行えます。
- inSync管理コンソールに登録されている別の組織にデータを復元します。
- データを読み取り専用(サンドボックス)組織に復元します。この組織は、開発、テスト、またはトレーニングの目的で使用される場合があります。
- 5レベルまでの子レコードを復元します。
組織間の復元を開始する前に
組織をまたがる復元を成功させるには、以下の権限と確認が必要です。
- 復元先組織のすべてのデータを変更する権限の有効化: この権限によりinSyncが復元時に復元先組織でデータを書き込みまたは上書きできるようになります。
- 復元されたデータを保存するために復元先組織に十分なストレージスペースが確保されていること:復元には親レコードとともに子レコードと添付ファイルが含まれる場合があります。経験則として復元先組織では1レコードにつき2 KBとファイルおよび添付ファイル用の追加スペースが使用可能である必要があります。適切な容量のストレージがない場合、inSyncによって可能な限り多くのレコードが復元され、残りが失敗します。
- 復元先組織のスキーマが復元されるデータのスキーマと一致することを確認:復元を成功させるには、復元先組織のスキーマがデータの復元元である組織のスキーマと同一である必要があります。スキーマの不一致により、全体または一部の復元が失敗する場合があります。
- 復元専用の組織に適切なAPI上限が割り当てられていることを:inSyncはAPIコールを使用してデータを復元します。APIはSalesforceによって各組織に割り当てられたAPI割当量から消費されます。割り当てられたすべてのAPIが復元を完了する前に消費されると、復元は不適切なAPI割当エラー (inadequate API quota error) で失敗します。詳細については日次API上限についてをご覧ください。
- 復元専用組織でのApexトリガーの無効化:オブジェクトが復元先組織に復元されると、Apexトリガーがデータ検証ルールとワークフローを有効化する場合があります。これにより復元中にエラーが発生するか、復元が失敗することがあります。
別組織へのデータの復元
inSync app for Salesforceの一括復元機能を使用して、組織をまたがる復元を実行できます。復元を開始する前に、すべての事前チェックを実行したことを確認してください。
Salesforceデータを別の組織に復元するには:
- inSync app for Salesforceを起動します。
- RESTORE タブを開きます。 デフォルトで BULK タブが開きます。
- [ Restore by Snapshot ] を選択します。[ Select Snapshot ] フィールドで復元元のスナップショットを指定します。
- 復元するメタデータ要素またはオブジェクトを選択します。MetaataまたはObjectsの一覧を展開して、個々のメタデータ要素やオブジェクトを選択できます。アプリは復元対象として選択されたオブジェクトの総数を表示します。
- [ Restore ] をクリックします。[ Restore Location ] ダイアログボックスが表示されます。デフォルトでは、復元元組織の名前は [ Select an Organization ] リストの上部に表示され、他の接続済み組織が復元元組織の下に表示されます。
接続済み組織は、inSync管理コンソールでアプリのステータスがConnectedと表示される組織です。 - Select an Organization で復元先組織を選択し、[ Next ] をクリックします。
[ Confirm Restore ] ダイアログが表示されます。 - [ Confirm Restore ] ダイアログボックスの情報を確認し、以下のフィールドの説明にしたがって適切なオプションを選択します。
- Overwrite any existing data in destination organization (復元先組織の既存データを上書き):
- inSyncは、復元先組織のレコードを上書きする前にレコードIDを照合します。
- 一致するレコードIDがない場合、レコードは上書きまたは作成されません。
- このオプションが選択されない場合、inSyncは組織に存在しないレコードの新しいエントリを作成しますが、既存のレコードはそのまま保持されます。
例:復元対象としてマークされたレコードA、B、Cについて、AおよびBが組織にすでに存在する場合、Cのみが新しいレコードとして復元されます。
A、B、Cは、簡単な説明のための値の例です。inSyncは18桁のレコードIDでレコードを識別します。
- Include deleted child records (削除された子レコードを含める):inSyncはスナップショットから子レコードを識別し、最大5レベルまで子レコードを復元します。削除された子レコードも復元されます。
- Exclude deleted child records (削除された子レコードを除外):inSyncは子レコードを復元しません。
Please ensure the following に表示されるポイントは、本手順の 組織間の復元を開始する前に のセクションですでに説明しています。
- Overwrite any existing data in destination organization (復元先組織の既存データを上書き):
- 適切なオプションを選択し、[ Confirm Restore ] ダイアログボックスの情報を確認したら、[ Confirm ] をクリックします。
復元のステータスと進行状況が [ Dashboard ] タブの [ Recent Activity ] と [ Activity Stream ] タブに表示されます。
復元の最後に、Restore Successful (復元成功) のステータスが表示されます。
<重要> 復元元組織と復元先組織の環境の違いにより、いくつかの要素の復元が失敗する場合があります。そのような場合、inSyncはログにエラーを出力します。これら問題を解決するには、エラーの原因となっている要素をダウンロードして修正し、Workbenchまたはその他のツールを使用して手動でアップデートを適用します。