inSync app for Salesforce のダッシュボード
inSync app for Salesforceでは、アプリを起動するたびにダッシュボードが表示されます。ダッシュボードには Salesforceアカウントのバックアップステータスとリソース使用率の概要が表示されます。ダッシュボードは、次のウィジェットおよびタブに情報が表示される単一のタブです。
- 最終バックアップステータス (Last Backup Status)
- API使用状況 (API Usage)
- ストレージ消費状況 (Storage Consumption)
- アカウント詳細 (Account Details) タブ
- アプリ設定 (App Settings) タブ
- 最近の操作 (Recent Activity)
各ウィジェットに表示される情報については、以下のセクションで詳しく説明します。ダッシュボードでは、次のことができます。
- Druva inSync for Salesforceアプリによる手動バックアップ開始
- Druva inSync for Salesforceアプリの設定編集
- ダッシュボードからアクティビティログの表示とダウンロード
最終バックアップステータス (Last Backup Status)
このウィジェットは、最新のバックアップ状態に関する情報を提供します。進行中のバックアップのステータスを更新したり、このウィジェットから手動バックアップを開始したりすることができます。
次の表に、このウィジェットのフィールドの説明を示します。
フィールド名 |
表示される情報 |
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Backup Now | 即時の手動バックアップを開始します。 バックアップを開始する方法については、「inSync app for Salesforceによる手動バックアップ開始」セクションに説明されています。 |
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Status |
次のいずれかの値で最終バックアップの状態を表示します。
バックアップ未実施以外の4つのアイコンは、下の表で説明されるようにアイコンで表示されます。
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Completed On |
最後に成功したバックアップの日付と時刻を表示します。 |
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API Usage |
最後に成功したバックアップで使用されたAPIの数を表示します。API設定の設定については、日次API上限についてを参照してください。 |
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Objects |
バックアップされたオブジェクト数を表示します。 |
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Records | バックアップされたレコード数を表示します。 | |||||||||||||||
Files | バックアップされたファイルの数を表示します。 | |||||||||||||||
Next Backup | 次回のスケジュールバックアップの日付と時刻を表示します。 |
API使用状況 (API Usage)
このウィジェットは、過去7日間の日次API使用状況のグラフを表示します。アカウントに設定されている日次API上限は、グラフ上に水平線で示されています。グラフ上にマウスカーソルを移動すると、特定の日付のAPI使用状況を確認できます。ウィジェットは、アプリを開くたびに更新されます。
ストレージ消費状況
このウィジェットは、過去90日間のバックアップで消費されたストレージのグラフを表示します。ウィジェットは、アプリを開くたびに更新されます。グラフ上にマウスカーソルを移動すると、特定の日付に消費されたストレージを確認できます。
Account Detailsタブ
このタブにはSalesforceアカウントの概要とそのバックアップステータスが表示されます。このタブに表示されるフィールドを以下の表で説明します。
フィールド名 | 説明 |
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Account Name (アカウント名) | Salesforce管理者アカウントのIDです。 |
#Users (ユーザー数) | アカウントに関連付けられているユーザーの数です。 |
Status (ステータス) | inSyncサーバーとの接続ステータスです。 |
Last Completed Backup (最後に完了したバックアップ) | 最後に成功したバックアップ操作の日時です。 |
Activated on (アクティベート日時) | アカウントを有効化した日付と時刻です。 |
Total Objects | バックアップされたオブジェクト数です。 |
Total Records | バックアップされたレコード数です。 |
Total Files | inSyncでバックアップされたファイル数と合計サイズです。 |
App Settings タブ
APP SETTINGSタブでは以下の設定を指定します。
- バックアップに使用できるAPIの1日の上限
- バックアップ間隔
- アプリに表示される各種タイムスタンプで使用するタイムゾーン
- Salesforce Historyオブジェクトをバックアップするかどうか
Salesforce管理者が [ App Settings ] タブで行った変更は、inSync管理コンソールでも更新されます。次の表に、タブに表示されるフィールドについて説明します。アプリの設定を変更する手順については、「inSync app for Salesforceの設定編集」 セクションで説明します。
フィールド名 | 説明 |
---|---|
Daily API Quota (日次API上限) |
アカウントで許可される1日の最大API数を表示します。 |
Backup Frequency (バックアップ間隔) |
アカウントに設定されているバックアップ間隔を表示します。 |
Edit (編集) |
バックアップ間隔の設定を変更できます。 |
Timezone (タイムゾーン) |
アプリに表示される日付とアクティビティのタイムスタンプに適用されるタイムゾーンを表示します。デフォルト値はAdministrator's Time Zoneに設定されています。管理者はその値を次のように設定できます。
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Backup History Ojbects (バックアップ履歴オブジェクト) |
履歴オブジェクトのバックアップを有効にします。このフィールドはデフォルトで無効になっています。 |
Recent Activity (最近の操作)
Recent Activityには、進行中のアクティビティを含め、アプリから実行された最新5つのアクティビティが表示されます。関連するアクティビティログをダウンロードするには、ダウンロードアイコン()を使用します。このウィジェットの[View more]リンクにより、[ Activity Stream ]タブが開きます。
注:バックアップのステータスが [ Backed up with Errors ] または [ Backup Failed ] と表示されている場合は、ダウンロードアイコン
をクリックしてログをダウンロードし、エラーの原因を確認してください。
バックアップの最後に、アクティビティのエントリが [ Recent Activity ] タブに表示されます。
Druva inSync for Salesforceアプリの設定編集
inSync app for Salesforceで構成されたアプリ設定では、アプリの日次API上限 (Daily API Quota) とバックアップ間隔 (Backup Frequency) が定義されます。これらの設定は、アプリケーション設定時にinSync管理コンソールから実行することもできますが、アプリのインターフェースから編集することもできます。
バックアップ間隔は、アプリによる次のSalesforceオブジェクトのバックアップ開始までの時間(時間単位)です。
日次API上限 (Daily API quota) について
Salesforce管理者は、Salesforceによって組織に設定されている日次API上限を認識しておく必要があります。通常API制限は、Salesforceで使用するアプリケーションの重要度と組織が日常的に生成するデータのサイズに基づいて設定されます。Druva inSync for Salesforceでは、初回バックアップ時に最もAPI数を使用します。以降のバックアップは増分 (incremental) になるので、API消費は最小限となり、API上限はそれに応じて再設定できます。
Druvaは、API上限を設定する前に環境内におけるデータ生成量を計算することを推奨します。
- 1日のAPI上限 (Daily API Quota) - inSyncは、Salesforce組織でオブジェクトのバックアップを実行するときにAPIを使用します。Salesforce管理者は、Salesforceによって組織に設定されている1日のAPI使用上限を認識しておく必要があります。通常、API制限はSalesforceで使用するアプリケーションの重要度と、組織が毎日生成するデータのサイズに基づいて設定されます。Druva inSync for Salesforceは、初回バックアップ時にAPIを上限まで使用します。以降は差分バックアップであり、APIは最小限が消費されるだけなので、API上限値はそれに応じて変更できます。
Druvaでは、API上限を設定する前に環境内におけるデータ生成量を試算することが推奨されます。
Salesforce組織からオブジェクトをバックアップするときにinSyncで消費される適切なAPIコール数を指定する必要があります。inSyncがSalesforceオブジェクトのバックアップを実行している間に消費するAPIコール数に関するガイドラインを以下に示します。
inSync APIの使用は、各レコードのフィールド数とレコードのサイズによって異なります。一般的に、APIの使用法は次のとおりです。-
200〜1000レコードごとに1つのAPIコール
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ファイルと添付ファイルごとに2つのAPIコール
inSyncは、組織に対してSalesforceで許可された1日のAPIコールの10%を計算します。計算された値が15000を超える場合、組織におけるデフォルトの1日のAPI上限としてその値が設定されます。値が15000以下の場合、デフォルトの1日API上限は15000に設定されます。
例:- Salesforceによって組織で許可されている1日のAPIコールが100,000の場合、デフォルトの1日のAPI上限は15,000に設定されます。
- Salesforceによって組織で許可されている1日のAPIコールが200,000の場合、デフォルトの1日のAPI上限は20,000に設定されます。
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inSyncは、バックアップに必要な数のAPIのみを消費し、割り当てを完全には消費しない場合があります。1日のAPIクォータは、バックアップでinSyncが消費できるAPIの最大数を示します。管理者は、inSync管理コンソールから、またはSalesforceのinSyncアプリを介してSalesforceから割り当てを変更できます。最小および最大のクォータ制限は、それぞれ1および1,000,000です。
inSync app for Salesforceのアプリケーション設定を編集するには以下を行います。
- inSync app for Salesforceを起動します。
- [ Dashboard ] タブを開き、 [ APP SETTINGS ] タブをクリックします。
- [ Edit ] をクリックし、[ Edit Settings ] ダイアログボックスを開きます。
- 必要に応じてアプリの設定を編集し、[ Save ] をクリックします。設定変更はアクティビティとして捕捉され、[ ACTIVITY STREAM ] タブに表示されます。新しい設定は [ APP SETTINGS ] タブで更新されます。
<重要> Daily API Quotaのデフォルト値は、Salesforceによって組織に許可された1日のAPIの合計の10%または15000のいずれか高い方です。inSyncは必要に応じてAPIを利用し、割り当てを完全に消費しない場合があります。