inSyncクライアントのアップグレード
概要
このセクションでは、以下のオプションを使用したinSyncクライアントのアップグレードに関する詳細情報を提供します:
<重要> Druvaクラウド管理者とinSyncクラウド管理者のみがユーザーデバイスのinSyncクライアントをアップグレードできます。
次の表は、サポートされているリリースバージョンに対して選択できるアップグレードオプションを示しています。
リリースバージョン | アップグレードオプション |
最新のGA (General Availability) 版 |
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以前のGA版 |
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Hotfix (修正プログラム) |
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Early Access (早期アクセス) |
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注:HotfixまたはEarly Accessリリースの可用性については、Druvaサポートまでお問い合わせください。
はじめに
ユーザーのデバイスでinSyncクライアントのバージョンをアップグレードする前に、以下を確認してください:
- inSyncクライアントがインストールされ、デバイスでアクティベートされていること。
- デバイスでinSyncクライアントウィンドウが開いていないこと。デバイスでinSyncクライアントウィンドウが開いている場合、デバイスは正常にアップグレードされません。
- アップグレードするデバイスは、以下のinSync管理コンソールページから選択します。
- 手動アップグレードの場合は、[ Manage Device ] ページからアップグレードが必要なデバイスを選択します。
- 一括アップグレードの場合は、[ Client Upgrade ] ページからアップグレードが必要なデバイスを選択します。
- 自動アップグレードの場合は、[ Client Upgrade ] または [ Manage Upgrade ] ページからアップグレードが必要なデバイスを選択します。
- ユーザーに対してデスクトップ通知が有効になっていること。inSyncクライアントのアップグレードが完了した後、 inSync Launched 通知がユーザーデバイス上で表示されます。
- ユーザーのシステムトレイでShow inSync iconが有効になっていること。inSyncクライアントのアップグレード中、ユーザーのデバイスのシステムトレイからinSyncクライアントのアイコンが消え、アップグレードが完了すると再び表示されます。
自動アップグレード
この方法の主な機能は、手動で作業することなく、アップグレードが予定されているすべてのデバイスを最新バージョンに自動的にアップグレードすることです。自動アップグレード設定は、Settings > Deployment ページで利用できます。Automatic Upgrade設定が有効になっている場合、自動アップグレード処理は毎日午前10:00 UTCから始まり、すべてのデバイスを一括でアップグレードします。Automatic Upgrade設定を無効にすることでいつでも自動アップグレードを停止できます。[ Client Upgrade ] ページで自動アップグレードのステータスを監視できます。すべてのアップグレードアクティビティは、管理監査証跡に記録されます。詳細については、監査証跡ページを参照してください。
<重要> ユーザーデバイスのinSyncクライアントは、最新のGAバージョンのinSyncクライアントにアップグレードされます。GAバージョンがメジャー、マイナー、パッチリリースかどうかは不問です。例 - DruvaがGAパッチをメジャーバージョンとしてリリースした場合、すべてのinSyncクライアントはGAパッチに自動的にアップグレードされます。
<重要> デバイスがinSyncクライアントを非表示モードで実行している場合、自動アップグレード機能はバージョン5.9.5より前のinSyncクライアントでインストールされたデバイスの非表示プロパティには準拠しません。inSyncが非表示プロパティを使って自動アップグレードを実行するようにするには、最初にデバイスを手動でinSyncクライアントv5.9.5以降にアップグレードすることをお勧めします。
前提条件
- 自動アップグレードは、Enterprise、Elite、およびElite Plusのライセンスエディションで利用できます。
- 自動アップグレードは、WindowsおよびMacで実行されているデバイスでのみ実行できます。inSyncクライアントの自動アップグレードは、デバイスの再起動を必要としません。
- パフォーマンスの問題を最小限に抑えるため、DruvaはinSyncクラウドにグローバル (全顧客対象の) 処理上限制限を適用して、指定された期間内にアップグレードできるデバイスの数を制御する場合があります。
- 自動アップグレードは、Sync Client 6.0.1以降のバージョンを実行しているデバイスでのみサポートされています。
- バージョン6.0.1より前のinSyncクライアントの場合、手動でinSyncクライアントをバージョン6.0.1にアップグレードしてから、自動アップグレードするか、手動で最新バージョンのinSyncクライアントにアップグレードする必要があります。
- inSyncクライアントのバージョンがバージョン5.5以前の場合、OS X El Capitanを実行しているデバイスでは自動アップグレードはサポートされません。
- 自動アップグレードは、Mac OS X 10.9で実行されているデバイスではサポートされていません。
- Linux OSで実行されているデバイスでは、自動アップグレードはサポートされていません。
- 自動アップグレードはモバイルデバイスではサポートされていません。アップグレード通知は、それぞれのアプリストアからユーザーに送信されます。ユーザーはアプリストアを使用してinSyncクライアントをアップグレードする必要があります。
- Client Upgradeページはクラウド管理者のみがアクセス可能です。このページは自動アップグレードの有効化状況と、自動アップグレードアクティビティレポートをダウンロードするオプションも表示します。
古いinSyncクライアントをv5.5にアップグレードする方法については、Druvaサポートにお問い合わせください。
- 自動アップグレードが有効になっている場合、互換性のあるすべてのinSyncクライアントのアップグレードプロセスは最新のinSyncクライアントバージョンがリリースされた日から21日後にのみ開始されます。
- 自動アップグレードが有効になっている場合、自動アップグレードプロセスが起動される(UTC午前10時)と、それ以前に手動または一括で実施されたアップグレードプロセスは即時キャンセルされます。
- 自動アップグレードフラグが無効になっている場合、進行中のすべての自動アップグレードプロセスはすぐにキャンセルされます。
手順
- inSync管理コンソールで、
> Settings > Deployment タブに移動します。
Client Upgradeセクションにおいて、Automatic Upgrade はデフォルトでは無効になっています。inSyncクライアントのダウンロード制限は一日当たり10000台のデバイスに設定されています。
- [ Edit ] をクリックして、Automatic Upgradeを有効にします。
- [ Edit Settings ] ウィンドウでドロップダウンリストから [ Enable ] を選択し、1日あたりのデバイスのアップグレード上限を入力します。0を入力すると、毎日のアップグレード制限は無制限に設定されます。自動アップグレードを有効にした後、アップグレード処理は毎日午前10:00 UTCに開始されます。
次の手順
自動アップグレードのステータスを監視してレポートをダウンロードするには、以下を行います。
- Manage > Deployments > Client Upgrade に移動します。[ Client Upgrade ] ページに自動アップグレードの詳細が表示されます。
- 以下の表に記載されるデバイス情報を表示およびダウンロードするには、[ Download List ] をクリックします。ドロップダウンリストから2つのオプションのいずれかを選択します。レポートは.csv形式で生成されます。
フィールド 説明 Devices with upto date client
(最新クライアントを持つデバイス)最新のinSyncクライアントバージョンで実行されているデバイスの一覧です。 Devices with non-upgradable client
(アップグレードできないクライアントを持つデバイス)アップグレードがサポートされていないバージョンでinSyncクライアントが実行されており、アップグレードできないデバイスの一覧です。 - [ Upgrade Activity ]セクションで Upgrade Activity を選択し、[ Download Report ] をクリックして自動アップグレードアクティビティの詳細を表示します。レポートは.csv形式でダウンロードされます。
自動アップグレードのキャンセル
進行中の自動アップグレードをキャンセルするに は、Settings > Deployment ページで Automatic Upgrade設定を無効にします。自動アップグレードフラグを無効にすると、進行中のすべての自動アップグレードプロセスが即時キャンセルされます。
一括アップグレード
この方法では、inSyncクライアントバージョンの最新バージョン、以前のバージョン、Hotfix、Early Accessリリースのいずれかにデバイスを一括でアップグレードできます。一括アップグレードを使用すると、一度のアップグレード処理で数千台のデバイスを指定したinSyncクライアントバージョンにアップグレードできます。
注:HotfixまたはEarly Accessリリースの利用については、Druvaサポートまでお問い合わせください。
前提条件
- Client Upgradeページは、クラウド管理者のみアクセス可能です。
- 一括アップグレードは、WindowsおよびMacで実行されているデバイスでのみ実行できます。
- 自動アップグレードの有効化と、自動アップグレード処理が実行されていないこと。自動アップグレードが有効になっているかを確認するには、
> Settings > Deploymentに移動します。一括アップグレードを実行する前に、自動アップグレード設定を無効化してください。
手順
- inSync管理コンソールにログインし、Manage > Deployments > Client Upgrade に移動します。[ Client Upgrade ] ページには2つのセクションが表示されます。
- Upgrade Activity:このセクションには、アップグレードアクティビティの詳細が表示されます。
- Upgradable Clients:このセクションで FILTERSドロップダウンリストをクリックし、フィルタするオプションを選択してアップグレードするデバイスのリストを決定します。デフォルトではフィルタは適用されず、すべてのデバイスが表示されます。
- [ Show distribution by ] ドロップダウンリストをクリックし、アップグレードするデバイスのリストを表示および決定するためのオプションを選択します。デフォルトでは、inSyncはデバイスにインストールされているClient Version (クライアントバージョン) に従ってデバイスのリストを表示します。フィルターを適用して目的の配布オプションが選択された後に表示されるデバイスがアップグレードされます。
- [ Upgrade ] をクリックします。
- [ Upgrade Settings ] ウィンドウで、Select Client Version for Upgradeリストから使用中のOSで利用可能なinSyncクライアントのバージョンを選択します。
バージョンリストには、最新のGAリリースと以前のGAリリースが表示されます。組織でHotfixまたはEarly Accessが有効になっている場合はリストに表示されます。
- [ Upgrade ] をクリックします。
次の手順
アップグレードアクティビティの詳細をダウンロードするには以下を行います。
- [ Download List ] をクリックします。リストから必要なオプションを選択します。レポートは.csv形式で生成されます。
以下の表で、[ Download List ] に表示されるオプションについて説明します。
フィールド 説明 Devices with upto date client
(最新クライアントを持つデバイス)最新のinSyncクライアントバージョンが実行されているデバイスを一覧表示します。
Devices with upgradable client
(アップグレード可能なクライアントを持つデバイス)管理画面に表示されていない、Scheduled (スケジュール済み) または In progress (進行中) ステータスのデバイスを一覧表示します
Devices with non-upgradable client
(アップグレードできないクライアントを持つデバイス)アップグレードがサポートされていないバージョンでinSyncクライアントが実行されており、アップグレードできないデバイスのをリストします。詳細については、inSyncクライアントのアップグレードについてを参照してください - [ Upgrade Activity ]セクションに、すべてのアップグレードアクティビティの詳細が表示されます。
次の表に、[ Upgrade Activity ]セクションで表示されるオプションについて説明します。説明 Show distribution by
(表示種別)ドロップダウンリストから次のオプションのいずれかを選択して、アップグレードが必要なデバイスを表示します。
- アップグレードステータス
- クライアントのバージョン
- デバイスのOS
- プロファイル
- ストレージ
Activity details
(アクティビティ詳細)アップグレードアクティビティの詳細を表示します。 Cancel upgrade
(アップグレードをキャンセル)キャンセルしたい一つまたは複数のアクティビティに対してチェックボックスをチェックし、[ Cancel ]をクリックして進行中のアップグレードをキャンセルします。アップグレードが途中でキャンセルされると、Scheduledデバイスの数がアップグレード可能なデバイスの総数に追加され、これらのデバイスは次回のアップグレード時に処理されます。 Download Report
(レポートをダウンロード)ダウンロードしたい一つまたは複数のアクティビティに対してチェックボックスをチェックし、[ Download Report ] をクリックしてアクティビティレポートをダウンロードします。アクティビティレポートは.csv形式でダウンロードされます。
すべてのアップグレードアクティビティの詳細は、管理監査証跡にも表示されます。詳細については、監査証跡ページを参照してください。
一括アップグレードのキャンセル
必要に応じて、一括アップグレードをキャンセルできます。
- inSync管理コンソールで、Manage > Deployments > Client Upgradeに移動します。
- Upgrade Activityセクションで、一つまたは複数のアクティビティについてチェックボックスをチェックし、Cancelをクリックして進行中のアップグレードをキャンセルします。アップグレードが実行途中でキャンセルされた場合、Scheduledデバイスの数がアップグレード可能なデバイスの総数に追加され、これらのデバイスは次回のアップグレード時に処理されます。
手動アップグレード
Windows、Mac、およびLinux OSで実行されているデバイスで手動アップグレードを実行できます。
前提条件
- 手動アップグレードは、Windows、Mac、およびLinux OSで実行されているデバイスでのみ実行できます。
- inSyncクライアントユーザーがダウンロードおよび実行可能な場所にインストーラーを保存します。
inSyncクライアントのダウンロード
inSyncクライアントの最新バージョンへのダウンロードリンクの詳細についてはダウンロードリンクを参照してください。
ユーザーデバイスにログオンしてinSyncクライアントをアップグレード
ユーザーデバイスにアクセスできる場合は、ユーザーデバイスに直接ログオンしてinSyncクライアントをアップグレードできます。
手動アップグレード手順はオペレーティングシステムによって異なります。以下の表に、Windows、Mac、およびLinuxでinSyncクライアントを手動でアップグレードするために必要なアップグレードの手順を示します。
オペレーティング・システム | アップグレード手順 |
---|---|
Windows |
最新のinSyncクライアントバージョンをインストールします。サポートされているバージョンについては、アップグレードマトリックスを参照してください。 |
Mac |
inSyncクライアントバージョンをインストールします。サポートされているバージョンについては、アップグレードマトリックスを参照してください。 |
Linux |
<重要> 設定情報とinSync Shareフォルダは削除しないでください。
|
inSync管理コンソールを使用してinSyncクライアントをアップグレード
inSync管理者はinSync管理コンソールでデバイスを選択し、アップグレードのスケジュールを設定することにより、ユーザーデバイスのinSyncクライアントをアップグレードすることもできます。アップグレードをスケジュールした後、次にinSyncクライアントがinSyncクラウドに接続するとinSyncクライアントがアップグレードされ、その後要求されたアクションが実行されます。
手順
-
inSync管理コンソールにログインします。
- inSync管理コンソールのメニューバーで、Data Sources > Devices をクリックします。[ Manage Devices ] ページに、すべてのデバイスの一覧が表示されます。
- アップグレードするデバイスを選択し、[ Upgrade ] をクリックします。inSyncは、アップグレード可能なすべてのデバイスを inSync Client Version列にアイコンで表示します。
- Upgrade Settingsウィンドウで、Select Client Version for Upgradeリストから使用するOSで利用可能なinSyncクライアントのバージョンを選択します。
inSyncクラウドはinSyncクライアントにアップグレードのフラグを立てます。アップグレードは、inSyncクライアントの次回バックアップサイクル時に起動されます。
注意:
- inSyncクライアントが最新バージョンにアップグレードされる と、inSyncクライアントバージョン列のクライアントバージョンの隣に
マークが表示されます。
- アップグレードが完了したら、[inSync管理コンソール]> [ Data Sources ] > [ Data Sources ]メニューからアップグレードされたクライアントバージョンを確認できます。inSync Client Version列でアップグレードステータスを確認するデバイスを選択します。
追加情報
デバイスのステータス
一括および自動アップグレードプロセス中の各段階で、以下のデバイスステータスが表示されます。これらのステータスは、[ Client Upgrade ] ページの [ Upgrade Activity ] で確認できます。
デバイスのステータス | 説明 |
Scheduled (スケジュール済み) |
デバイスのアップグレードがスケジュールされています。 |
In-Progress (進行中) |
選択したリリースバージョンのダウンロードが開始されました。 |
Success (成功) |
ダウンロードされたリリースバージョンにinSyncクライアントが正常にアップグレードされました。 |
Failed (失敗) |
選択したリリースバージョンがダウンロードされましたが、inSyncクライアントのアップグレードに失敗しました。 |
Canceled (キャンセル済み) |
アップグレードがユーザーによってキャンセルされました。 |
デバイスアイコン
以下のアイコンは、デバイスにインストールされているinSyncクライアントのバージョンをアップグレードする必要があるかどうかを識別するのに役立ちます。Data Sources > Devicesに移動して参照できます。これらのアイコンは [ Manage Devices ] の [ inSync Client Version ] 列に表示されます。
アイコン | 説明 |
|
クライアントはアップグレードできます。 |
|
クライアントが正常にアップグレードされました。 |
|
アップグレードが予定されています。 |
|
inSyncクライアントはアップグレードできません。 このアイコンは、クライアントが古いバージョンで実行されておりアップグレードを実行できないデバイスに対して表示されます。 |
注: macOSでinSyncクライアントバージョン6.5.0にアップグレードすると、一部のMacデバイスではDockにinSync
ロゴではなく、デフォルトのアプリケーションロゴが表示されます。これを解決するには、こちらの記事に記載されている手順を参照してください。