ファイルサーバーのバックアップ再構成
Phoenix Editions: Business
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新しいサーバーグループにサーバーを割り当てる場合、サーバーを再設定する必要があります。新しいサーバーグループにサーバーを割り当てると、サーバーが従うバックアップポリシーも変更されます。サーバーバックアップは、新しく変更されたサーバーグループに割り当てられているバックアップポリシーで定義されたスケジュールに従います。
Notes:
- 他のサーバーグループにサーバーを割り当てる必要があるときにサーバーグループを削除するような場合、サーバーを再構成することを推奨します。
- サーバーの再構成時にストレージを変更することはできません。
- 無効化されたサーバーを再構成することはできません。
ファイルサーバーのバックアップ再構成手順
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- Phoenix管理コンソールにログインします。
- メニューバーで All Organizations をクリックし、ドロップダウンリストから組織を選択します。
- メニューバーで Servers をクリックします。
- Configured タブをクリックします。
Note: サーバーを検索するには、サーバーリストの右上に表示されるフィルタを使用します。このフィルタはサーバーの分類リストを表示するパラメータとしてサーバーグループを使用します。
- Name 列にて設定するサーバーの名前をクリックします。
- サーバー詳細ページで Reconfigure for Backup をクリックします。
- Reconfigure Server for BackupページのAssign a Server Group配下で以下のいずれかを行います。
フィールド 説明 Attach to an existing server group
(既存サーバーグループに割り当て)- 隣のドロップダウンリストから、デフォルトグループまたは割り当てたいサーバーグループを選択します。
Phoenixにはデフォルトのバックアップポリシーと保存ポリシーが割り当てられた Default Group が用意されています。新しいサーバーグループを作成する際に、バックアップポリシーと保存ポリシーを割り当てることができます。 - Next をクリックします。
- Configuration Summaryで詳細を確認し、Finishをクリックします。
Attach to an new server group
(新規サーバーグループに割り当て)Attach to an new server group オプションを選択し、Next をクリックします。
Create a new server group ページが表示されます。 - 隣のドロップダウンリストから、デフォルトグループまたは割り当てたいサーバーグループを選択します。
- Create a new server group ページで、以下の情報を入力します。
フィールド 説明 Server Group Name ユニークなサーバーグループ名を入力します。 Storage サーバーの再構成時にはストレージを変更することはできません。 Backup Policy このオプションでは Filer Server を選択します。 File Server 新規バックアップポリシーを作成するには、 Create New オプションをクリックします。 - General information ページで、以下の情報を入力します。
フィールド 説明 Name 作成するバックアップポリシーの名前です。 Description バックアップポリシーの簡単な説明です。 Policy Type このオプションは File server に設定します。この値を変更することはできません。 - Next をクリックします。
- Backup Content ページで、以下の情報を入力します。
フィールド 説明 All folders すべてのフォルダーをバックアップするにはこのオプションを選択します。 Specific folders
特定フォルダーをバックアップするにはこのオプションを選択し、下のボックスにフォルダの絶対パスを入力し、Add をクリックします。
追加したフォルダパスがAddの下に表示されます。Note: バックアップ対象として追加したフォルダパスを除外するにはAdd下のボックス内のフォルダパス隣にある削除アイコン
をクリックしてください。
Exclude file types
特定ファイルをバックアップ対象から除外するには、このオプションを選択します。
下のボックスで除外したいファイル種別を選択します。
Note: Exclude file typesを選択した場合、デフォルトのファイル種別一覧に表示されていないファイル拡張子を除外するにはMore file extensions to excludeをクリックします。たとえば、*.dotmのようにアスタリスク (*) の後に拡張子を入力します。カンマを使用して別々のエントリを列記します。
例) システム上に100個のファイル (Textdata1.txt からTextdata100.txt) が保存されているとします。すべてのファイルを除外するには、More file extensions to excludeをクリックし、 “Text*.txt” を入力します。
Include file types
特定ファイル種別をバックアップするには、このオプションを選択します。
下のボックスでバックアップ対象に含めたいファイル種別を選択します。Note: Include file typesを選択した場合、デフォルトのファイル種別一覧に表示されていないファイル拡張子を含めるにはMore file extensions to excludeをクリックします。たとえば、*.dotmのようにアスタリスク (*) の後に拡張子を入力します。カンマを使用して別々のエントリを列記します。
Exclude subfolders
バックアップ対象からサブフォルダを除外するには、Exclude subfolders下のボックスにフォルダの相対パスまたは絶対パスを入力し、Addをクリックします。
Note:
Linuxサーバーを設定する場合、バックアップ対象からcgroupを除外します。
デフォルトでバックアップから除外されたフォルダを含めるようにするには、Exclude subfolders下のボックス内のフォルダパス隣にある削除アイコン
をクリックしてください。
- Nextをクリックします。
- Backup Scheduleで以下の情報を入力します。
フィールド 説明 Start at
バックアップを開始する時刻です。
隣のボックスで午前 (AM) か午後 (PM) を選択し、バックアップを実行する時刻を指定します。
Note: バックアップ操作はサーバーのタイムゾーンに従います。たとえば、バックアップスケジュールを午前6時に開始するよう設定した場合、ニューヨークとロンドンにあるサーバーのバックアップはそれぞれニューヨーク時間 (EST) の午前6時とロンドン時間 (UTC) の午前6時に開始されます。
Duration
バックアップ操作を停止するまでの時間です。
たとえば、開始時刻 (Start at) を午前9時に指定して、Durationを2時間に設定した場合、サーバーのバックアップは午前9時に開始し、完了していなくても午前11時に停止します。
Max Bandwidth (Mbps)
Phoenixにデータをバックアップする際、各サーバーが消費できる最大帯域です。
スケジュールバックアップの場合、ジョブは設定された帯域を消費します。しかし、手動で起動されたバックアップの場合、ジョブはネットワーク上で使用可能な帯域を消費します。
Repeat on バックアップを実行する日 (曜日) です。 Delete a schedule 削除 アイコンは、複数のスケジュールを追加した場合にのみ表示されます。スケジュールが1つだけ定義されている場合は、削除することはできません。
Add More 複数のスケジュールを作成するには、作成するスケジュールの数だけ Add More をクリックします。 Ignore backup duration for first backup
初回バックアップジョブで、指定されたバックアップ期間を無視します。
このオプションを無効にすると、初回バックアップのバックアップ期間を無効にできます。
Automatic Retry
バックアップの自動リトライオプションを設定します。
詳細は Backup Retry を参照してください。
Note: 自動リトライオプションを定義しない場合、 Automatic Retry チェックボックスのチェックを外します。
Max number of retries
アクティブなスケジュールウインドウ (開始時刻からバックアップ期間) におけるジョブの最大試行回数です。
Note: デフォルトではこのフィールドは2回に設定されます。
Wait interval before each retry
各リトライの間の待機間隔です。
Note: デフォルトではこのフィールドは10分に設定されます。
Enable Smart Scan スマートスキャンは、バックアップのスキャン時間を最適化します。選択したバックアップスケジュールに対してスマートスキャンを有効または無効にすることができます。
スマートスキャンを有効にすると、次のオプションを使用してスキャン時間を最適化できます。
- Skip ACL scan for unmodified files (未更新ファイルのACLスキャンをスキップ)
アクセス制御リストのスキャンには時間がかかります。変更されていないファイルのACLスキャンをスキップするには、このオプションを有効にします。Note: Linuxサーバーには適用されません。
- Only scan files created/modified in the last <number of> months (最終Nか月に作成または変更されたファイルのみスキャン)
ファイルが長期間変更されない場合、このオプションを有効にして、Phoenixが変更されていないファイルをスキップするようにします。以下を選択できます。- ファイルが変更または作成されていない期間として、3, 6, 9, 12 か月を選択できます。ここで1か月は30日とみなされます。たとえば、3か月を選択すると、Phoenixは過去90日間に変更または作成されていないファイルとフォルダーのスキャンをスキップします。
- Full backup schedule (フル バックアップ スケジュール)変更されていないファイルやフォルダーをスキップする場合でも、フルスキャンを実行できます。12週間またはそれより短い期間ごとにフルスキャンを実行するように選択sできます。4週間ごとにフルスキャンを実行することが推奨されます。また、優先する曜日、時刻、期間、帯域を指定します。
File Server FAQs も参照してください。
- Skip ACL scan for unmodified files (未更新ファイルのACLスキャンをスキップ)
- Next をクリックします。
必要に応じて、WindowsまたはLinuxサーバーでプレバックアップスクリプトとポストバックアップスクリプトを実行するための設定を定義することができます。プレバックアップおよびポストバックアップスクリプトの詳細については、 Pre and post backup scripts for File server を参照してください。 - Pre/Post Scripts settings で、以下の情報を入力します。
フィールド 説明 Enable scripts for Windows servers: このチェックボックスをチェックすると、Windowsサーバー上のプレおよびポスト バックアップ スクリプトの実行を有効化します。チェックボックスをチェックすると、 Specify scripts location フィールドが有効になります。 Specify scripts location pre_script.bat および post_script.bat バックアップスクリプトを含むフォルダーパスを指定します。 Enable scripts for Linux servers: Linuxサーバーでプレおよびポストバックアップスクリプトの実行を有効にするには、 Enable scripts for Linux servers チェックボックスをチェックします。チェックボックスをチェックすると、 Specify scripts location フィールドが有効になります。 Specify scripts location Specify scripts location フィールドで、pre_script.sh および post_script.sh バックアップスクリプトが含まれるフォルダーパスを指定します。 Skip backup if: 次のいずれかのオプションを選択します。 Pre-script is not present at the specified location Specify scripts location フィールドで指定された場所において、プレバックアップスクリプトが利用できない場合、バックアップ操作をスキップするにはこのオプションを選択します。 Pre-script execution fails プレバックアップスクリプトの実行が失敗したときに、バックアップ操作をスキップするにはこのオプションを選択します。 Abort pre/post execution if it does not complete in XX Minutes バックアップスクリプトの実行が中止されるまでの時間を分単位で選択します。 - Finish をクリックします。
Configure Server(s) for Backup ページが表示されます。作成されたファイルサーバー バックアップポリシーが File server ドロップダウンリストに表示されます。サーバーに割り当てるには、ドロップダウンリストからバックアップポリシーを選択します。
- 新しい保存ポリシーを作成および適用するには、 Create New をクリックします。
フィールド
説明
Policy Name
保存ポリシーの名前です。
Keep all snapshots for
すべてのスナップショットを保持する期間です。
Keep weekly revisions for
週次スナップショットを保持する期間です。
Keep monthly revisions for
月次スナップショットを保持する期間です。
Keep yearly revisions for
年次スナップショットを保持する期間です。
- Save をクリックします。
作成された保存ポリシーが Retention Policy ドロップダウンリストに表示されます。ドロップダウンリストから保存ポリシーを選択し、Next をクリックします。 - Configuration Summary でポリシー詳細、サーバーグループ、ストレージを確認し、Finish をクリックします。
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Note: サーバー再構成の際、互換性のないエージェントバージョンのサーバーグループにサーバーを割り当てることはできません。たとえば、エージェントバージョン1.xのサーバーをMS-SQLサーバーポリシーを持つサーバーグループに割り当てることはできません。またサポートされていないオペレーティングシステムを使用するサーバーグループにサーバーを割り当てることはできません。たとえば、LinuxサーバーをMS-SQL用ポリシーを持つサーバーグループに設定または再設定することはできません。
バックアップセットのコンテンツ
ファイルサーバーに新しいバックアップセットを割り当てるか、既存のバックアップセットを別のバックアップセットに置き換える場合、サーバーを再構成する必要があります。サーバーに関連付けられているバックアップセットを置き換えると、サーバーが従うコンテンツルールとバックアップポリシーも変更されます。サーバーバックアップは、新たに変更されたバックアップセットに割り当てられているバックアップポリシーで定義されたスケジュールに従います。
既存バックアップセットを別のバックアップセットに置き換えると、以前のバックアップセットに関連するリストアポイントは削除されません。古いバックアップセットと新しいバックアップセットに共通のプロファイルが存在する場合、リストアポイントは保持されます。
Notes:
- サーバーを他のバックアップセットに割り当てる必要がある、バックアップセットを削除するといったシナリオでは、サーバーを再構成することが推奨されます。
- サーバーの再構成時にストレージを変更することはできません。
- 無効化されたサーバーを再構成することはできません。
ファイルサーバーを古いバックアップセットから新しいバックアップセットに再構成するには、まずファイルサーバーに割り当てられているバックアップセットを削除し、サーバーに新しいバックアップセットを割り当てる必要があります。
バックアップ対象にファイルサーバーを再構成する手順
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- Phoenix管理コンソールにログインします。
- メニューバーで All Organizations をクリックし、ドロップダウンリストから組織を選択します。
- メニューバーで Servers をクリックします。
- Configured タブをクリックします。
Note: サーバーを見つけるには、サーバーリストの右上に表示されるフィルターを使用します。このフィルターは、バックアップポリシーの種類をパラメータとして使用し、分類されたサーバーの一覧を表示します。
- Name 列で、構成するサーバー名をクリックします。
- サーバー詳細ページで、 More Actions > Delete をクリックします。
サーバーに関連付けられたバックアップセットが削除されます。新しいバックアップセットを作成し、それをサーバーに割り当てることができます。 - Add New Backup Set をクリックします。
Add New Backup Set ウインドウが表示されます。 - Storage & Backup Content および Backup Policy タブ配下の情報を入力します。新しいバックアップセットを作成する手順の詳細については、 Create backup set for your server を参照してください。