DRフェイルオーバーの起動
このトピックでは、障害発生時に仮想マシンをフェイルオーバーする方法について説明します。Phoenix DRaaSは仮想マシンのDRコピーを作成し、AWSアカウントで保持します。災害時にはDRコピーからEC2インスタンスを起動し、数分で本番稼働を立ち上げることができます。
Phoenixではフェイルオーバーのための仮想マシンを本番用 (production) フェイルオーバーとテスト用フェイルオーバーという2つのモードの設定で構成できます。フェイルオーバー時に選択したモードに対応する設定を使用してEC2インスタンスを起動できます。
注:ドメインまたはローカル管理者の認証情報を使用してEC2インスタンスにログインします。
はじめに
本番用またはテスト用フェールオーバーを起動する前に、DRプランのネットワークマッピング、仮想マシンのフェールオーバー設定、リカバリ・ワークフローを正しく構成し、AWSアカウント上でDRリストアジョブが完了していることを確認してください。
フェイルオーバーの起動方法
- Phoenix管理コンソールにログオンします。
- メニューバーの [ All Organizations ]をクリックし、ドロップダウンリストから組織を選択します。
- メニューバーで、 [ Disaster Recovery ] をクリックします。
- 左ペインで [ DR Plan ] タブをクリックし、フェイルオーバーを開始する仮想マシンに関連付けられているDRプランをクリックします。
DRプランの詳細ページが開きます。 - [ Failover ] をクリックし、以下のフェイルオーバーオプションのいずれかをクリックして、フェイルオーバーページを開きます。
- Production Failover (本番用フェイルオーバー):実際にVMware環境をフェイルオーバーします。
- Test Failover (テスト用フェイルオーバー):フェイルオーバー設定のテストを行います。
テスト用フェールオーバーを実行するには、仮想マシンのテスト設定を構成する必要があります。設定の構成方法の詳細については、「フェイルオーバーの管理」を参照してください。
[ Production Failover ] または [ Test Failover ] ページで、フェイルオーバー操作用に作成されたリカバリ・ワークフローの工程 (Step) が表示されます。各ステップには、DRプランに関連付けられた仮想マシンが表示されます。
- 以下のスクリーンショットに示されるように、工程 (step) と各ステップ配下の仮想マシンを選択して、仮想マシンの順序を構成します。Phoenix DRaaSは、このシーケンスを使用して、運用中またはテストフェールオーバー操作中に仮想マシンをフェールオーバーします。
- [ Failover ] をクリックします。
選択した仮想マシンのフェイルオーバー開始成功メッセージが表示されます。[ Failover History ]タブで、仮想マシンのフェイルオーバー要求のステータスを表示できます。フェイルオーバーの各ステータスの詳細については、「フェイルオーバー履歴の表示」を参照してください。
注:RPO (目標復旧地点) の概算は、Phoenix AWSプロキシバージョン4.8.0以降を使用して作成されたDRコピーを持つ仮想マシンでのみ使用できます。Phoenix AWSプロキシバージョン4.7.6以前を使用している場合、PhoenixはフェイルオーバーにDRコピーではなくAMIを使用します。