inSync向け Exchange Online の概要
概観
Druva inSyncでは、データの可用性とガバナンス機能をExchange Onlineにも提供します。
Druva inSyncを使用すると、メール、連絡先、カレンダー、メモ、タスクなどのExchange Onlineデータを保護およびバックアップできます。
Druva inSync クラウド管理者およびユーザーは、誤削除や悪意あるアクティビティ発生時、将来の参照や事業継続のために、Exchange Onlineデータを取得、復元、ダウンロードできます。
以下によりExchange Onlineを管理できます。
- アラート (Alert) を使用してExchange Onlineのステータスを監視します。
- ライブアクティビティ (Live Activities) を使用して、Exchange Onlineで進行中のバックアップおよび復元アクティビティに関する情報を確認できます。
- 特定期間中に発生したイベントやアクティビティの概要を表示するレポートを生成します。
Druva inSync の Governance機能を使用すると、ユーザーデータバックアップの使用傾向を分析および識別し、すべてのデバイスを網羅してファイルやフォルダーを検索およびフィルタリングし、リアルタイムのアラートを設定してIT関連の問題をプロアクティブに処理することができます。また監査証跡を使用することで、Druva inSyncユーザーおよび管理者のアクティビティを表示および追跡することができます。
ユーザーを訴訟ホールドの対象にすることで、ユーザーのExchange Onlineバックアップデータを保持し、データの削除を回避できます。また、WebDAVを使用してOffice 365からユーザーの訴訟ホールドデータにアクセスできます。
利点
Druva inSyncには、Exchange Onlineデータの保護を行うことによる次の利点があります。
- ユーザーのExchange Onlineデータを表示および管理するための単一画面
- データのコンプライアンス違反を自動的にスキャンすることにより、IT担当者が手動でデータを収集および管理するために費やす時間を削減します。
- 管理者がすべてのExchange Onlineデータから任意のファイルを検索して見つけることができるようにします。
- 組織内のExchange Onlineアプリデータのコンプライアンスリスクについて、事前に追跡、監視、通知受信が行えるようにします。
サポートされているOffice 365のエディション
Druva inSyncは、次のMicrosoft Office 365エディションをサポートしています。
- Business
- Enterprise
- E1
- E3
- F1
- Education
- E5
- Government
Druva inSync for Exchange Onlineによってバックアップされるデータ
Exchange Onlineアプリでは、次のデータがバックアップされます。
- メールボックス(個々のユーザーおよび共有用)
- 連絡先
- カレンダーイベント
- 添付ファイル付きのメール
- 添付ファイル付きのアーカイブされたメール
注: ユーザーのExchange Onlineサーバーメールボックス内のメモフォルダー全体 - ユーザーのExchange Onlineサーバーメールボックス内のタスク
タスクフォルダー内では、次のものをバックアップできます。
- Active (アクティブ)、Overdue (期限切れ)、Complete (完了) などのステータスや分類に依存しない、すべてのタスクフォルダーのデータ
- "重要" フラグが付けられたメッセージ
- 開始日や期限、ステータス、件名、優先度、リマインダーなどのタスク属性
- OneDrive、グループファイル、リンク、Outlook添付ファイル、デバイスからアップロードされたファイルなどのタスクに関連付けられた添付ファイル
復元可能なアイテムフォルダー:
- 削除 (Deletion)
- パージ (Purge)
Exchange OnlineでサポートされるinSyncタスク
データのバックアップ | カスタムの場所へのデータの復元 | inSyncクラウド管理者とinSyncユーザーによるデータのダウンロード | * 横断検索 | 訴訟ホールド | ** コンプライアンスリスク向けデータスキャン |
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*横断検索では、Exchange Onlineデータの電子メールの削除はサポートされていません。
*横断検索はタスクではサポートされていません。
*横断検索機能の利用は、ライセンスの種類、地域、およびその他条件によって制限される場合があります。この機能にアクセスするには、DruvaアカウントマネージャーまたはDruvaサポートに連絡してください。詳細については、「バックアップデータの検索」を参照してください。
**管理者は違反を削除、解決、または隔離することはできません。inSync for Exchange Onlineはデータコンプライアンスリスクを事前に追跡、監視、通知するためのデータのスキャンのみをサポートしています。
Exchange Onlineへのアクセスに必要なアクセス許可
Druva inSyncがExchange Onlineデータにアクセスして保護するには、次の権限が必要です。
- すべてのメールボックスでメール読み込み
- すべてのメールボックスで連絡先読み込み
- すべてのメールボックスでカレンダー読み込み
- すべてのメールボックスに対してフルアクセスでExchange Webサービスを使用
- ユーザーの連絡先読み込み
- ユーザーカレンダー読み込み
- ユーザーのメール読み込み
次のステップ