inSync での Salesforce 設定および使用
inSync Cloud Editions: Elite Plus
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Druva inSyncを使用してSalesforce組織を正常に登録しました。
次に、Salesforceデータのバックアップを開始するために実行する必要がある手順を以下に示します。
- 初回バックアップ向けに、inSync管理コンソールで登録済みのSalesforce組織を設定します。
- inSync app for Salesforceを起動して使用し、Salesforceデータをバックアップ、復元、ダウンロードします。
手順1:登録済みSalesforce組織の設定
Salesforce組織をinSyncに登録すると、inSyncは必要な権限とともにSalesforce組織に接続します。バックアップを開始するには、登録済みSalesforce組織について以下を設定する必要があります。
- 1日のAPI上限 (Daily API Quota) - inSyncは、Salesforce組織でオブジェクトのバックアップを実行するときにAPIを使用します。Salesforce管理者は、Salesforceによって組織に設定されている1日のAPI使用上限を認識しておく必要があります。通常、API制限はSalesforceで使用するアプリケーションの重要度と、組織が毎日生成するデータのサイズに基づいて設定されます。Druva inSync for Salesforceは、初回バックアップ時にAPIを上限まで使用します。以降は差分バックアップであり、APIは最小限が消費されるだけなので、API上限値はそれに応じて変更できます。
Druvaでは、API上限を設定する前に環境内におけるデータ生成量を試算することが推奨されます。
Salesforce組織からオブジェクトをバックアップするときにinSyncで消費される適切なAPIコール数を指定する必要があります。inSyncがSalesforceオブジェクトのバックアップを実行している間に消費するAPIコール数に関するガイドラインを以下に示します。
inSync APIの使用は、各レコードのフィールド数とレコードのサイズによって異なります。一般的に、APIの使用法は次のとおりです。-
200〜1000レコードごとに1つのAPIコール
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ファイルと添付ファイルごとに2つのAPIコール
inSyncは、組織に対してSalesforceで許可された1日のAPIコールの10%を計算します。計算された値が15000を超える場合、組織におけるデフォルトの1日のAPI上限としてその値が設定されます。値が15000以下の場合、デフォルトの1日API上限は15000に設定されます。
例:- Salesforceによって組織で許可されている1日のAPIコールが100,000の場合、デフォルトの1日のAPI上限は15,000に設定されます。
- Salesforceによって組織で許可されている1日のAPIコールが200,000の場合、デフォルトの1日のAPI上限は20,000に設定されます。
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inSyncは、バックアップに必要な数のAPIのみを消費し、割り当てを完全には消費しない場合があります。1日のAPIクォータは、バックアップでinSyncが消費できるAPIの最大数を示します。管理者は、inSync管理コンソールから、またはSalesforceのinSyncアプリを介してSalesforceから割り当てを変更できます。最小および最大のクォータ制限は、それぞれ1および1,000,000です。
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バックアップ間隔 (Backup Interval) - inSyncがSalesforceデータをバックアップする間隔を指定する必要があります。
- Salesforce Storage - デフォルトでは、inSyncで登録済みのSalesforce組織にストレージは割り当てられません。inSyncはSalesforceデータ用に別のストレージを提供します。Salesforce組織を設定するときは、リージョンで利用可能なSalesforceストレージを選択する必要があります。Salesforceストレージを選択すると、すべてのSalesforceデータがSalesforce組織からバックアップされ、当該Salesforceストレージに保存されます。
前提条件
- inSyncのSalesforce組織が登録済みであること。
- 上記の情報を使用して計算されたAPI上限のおおよその値があること。
- inSync app for Salesforceのインストールが正常に完了したことをSalesforceからのEメールで確認できていること。
手順
- inSync管理コンソールのメニューバーで、[ Data Sources ] > [ Cloud App ]の順にクリックします。[ Manage Cloud Apps ]ページが表示されます。
- Salesforceクラウドアプリを選択し、[ Configure ]をクリックします。バックアップ用に登録された既存のSalesforceアカウントのリストが表示されます。
- App Status が Storage not assigned で、App Status info が Assign storage と表示される場合、手順5に進んでください。
- App Status が Package not installed で、App Status info が Confirm package installation と表示される場合、次の手順を実行します。
- Salesforceからパッケージインストールのメールを受け取っているか確認してください。電子メールを受信していない場合、パッケージのインストールが進行中の可能性があるので、メールを待ちます。
- [ App Status info ] 配下の [ Confirm package installation ] リンクをクリックします。
- 確認メッセージで [ Confirm Package Installation ] をクリックします
確認できると、[ App Status ] に Storage not assigned と表示され、 [ App Status info ] に Assign storage リンクが表示されます 。
- [ Assign storage ] リンクをクリックして設定に進みます。
- 以下の設定に適切な値を指定します。
- Daily API Quota (1日のAPI上限) - レコード数とそのサイズに基づいて、inSyncが1日のバックアップで使用できるAPIコール数を計算して指定します。デフォルトの制限は15000 APIです。
- Backup Every (バックアップ間隔) - inSyncがSalesforceデータをバックアップする各バックアップ間の時間間隔を指定します。
- Storage (ストレージ) - inSyncがSalesforceデータをバックアップするリージョンのSalesforceストレージを選択します。
<重要> Salesforceストレージを割り当てると、変更することはできません。
- [ Save ]をクリックして、指定した設定を保存します。
inSyncは、選択したストレージをSalesforce組織に割り当て、すぐにバックアップを開始します。
手順2:inSync app for Salesforceの起動と使用
<重要>
この機能が利用できるかどうかは、ライセンスの種類、リージョン、その他条件によって制限される場合があります。この機能を利用するには、DruvaアカウントマネージャーまたはDruvaサポートに連絡してください。
はじめに
inSyncがinSync管理コンソール経由でSalesforceと連携されている場合、inSync app for SalesforceがSalesforce環境で設定されます。Salesforce管理者はSalesforceアプリのメニューまたはアプリランチャーからアプリにアクセスできます。このアプリによりSalesforce管理者は以下のことが行えるようになります。
Druva inSyncはSalesforceからバックアップされたデータを無期限で保持します。inSyncはSalesforceのバックアップに圧縮ポリシーを適用しないため、データはDruvaクラウドストレージに永続的に保持され、リストアとダウンロード向けに使用し続けることができます。
inSync app for Salesforceへのアクセス
SalesforceインターフェースはLightening Experienceまたはクラシックビューで開きます。Salesforce環境のメニューをクリックするだけで2つのビューを切り替えることができます。ただし、inSync app for SalesforceにアクセスできるメニューはSalesforceで使用するインターフェースによって異なります。
前提条件
組織のinSync管理者がinSync管理コンソール経由でSalesforceをクラウドアプリとして設定していることを確認してください。
Lightening ExperienceでDruva inSyncアプリを開く
- Salesforceにログオンします。
- App Launcherアイコン
をクリックしてApp Launcher ページを開き、inSyncをクリックします。
inSync app for SalesforceがSalesforceのタブの1つとして開き、バックアップの詳細を含むアプリダッシュボードが表示されます。詳細については、Salesforce ダッシュボードの inSyncアプリ セクションを参照してください。
Druva inSyncをクラシック表示で開く
- Salesforceにログオンします。
- 右上のアプリメニューをクリックし、[ inSync ] をクリックします。
inSync app for SalesforceがSalesforceのタブの1つとして開き、バックアップの詳細を含むアプリダッシュボードが表示されます。詳細については、SalesforceダッシュボードのinSyncアプリ セクションを参照してください。