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Druva

inSync管理コンソールでのSalesforce設定

概要

inSyncをSalesforceと連携させてinSyncをSalesforceアカウントに接続し、Salesforceオブジェクトにアクセスしてバックアップするように設定できます。

inSyncの設定には2段階の手順が必要です。

  1. inSync管理コンソールでSalesforce組織を登録します。
  2. 登録済みのSalesforce組織を設定し、最初のバックアップの準備を行います。

さらに、inSyncで登録された他の組織からバックアップされたSalesforceデータをリストアするためだけの組織を登録することもできます

ストレージ

inSyncはSalesforceデータを格納するための独立したストレージを提供します。ストレージはリージョンごとに利用できます。バックアップ対象のSalesforce組織を登録後バックアップ先のSalesforceストレージを選択し、それをSalesforce組織に関連付けてデータを保存できます。

注:  SalesforceストレージをSalesforce組織に割り当てた後、それを変更することはできません。

リージョンやその情報に従ってアカウントで使用可能なSalesforceストレージの一覧を表示するには、ストレージの管理ページ参照してください。

新規Salesforce組織の登録

inSyncでバックアップ対象に設定するSalesforce組織を登録する必要があります。新しいSalesforce組織を登録すると以下が行われます。

前提条件

  1. バックアップ対象に設定する組織のSalesforceシステム管理者アカウント情報を取得します。
  2. SalesforceデータにアクセスさせるためのinSyncに以下の権限を与えます
    • API対応の権限
    • ユーザーの管理
    • すべてのデータの変更
    • メタデータAPI関数によるメタデータの変更
    • Chatterの有効化
    • すべてのデータの表示
    • すべてのユーザーの表示
  3. Salesforce環境でDruva inSyncをSalesforceアプリケーション用にインストールします。 

 

<参考>

Druva inSyncはChatter APIを使用してすべてのユーザーのファイルをリストおよびフェッチするため、ユーザーに関連する権限が必要になります。

手順

inSyncをSalesforce組織と連携するように設定するには、以下を行います。

  1. inSync管理コンソールのメニューバーで、[ Data Sources ] > [ Cloud App ] の順にクリックします。[ Manage Cloud Apps ] ページが表示されます。
  2. Salesforceクラウドアプリケーションを選択し、[ Configure ]をクリックしますinSyncでバックアップ対象に登録されている既存のSalesforce組織の一覧が表示されます。
  3. Add Account ] をクリックして、バックアップ用の新しいSalesforce組織を追加します。[ Add Salesforce Account ]ウィンドウが表示されます

    AdddSFAcBkup.png
  4. Select account type ]ドロップダウンリストで、新規組織に割り当てるアカウント種別を選択します。
  5. Account purpose ] を [ Backup and Restore  ]  にして、[ OK ] をクリックします。 
    バックアップ対象に選択したSalesforce クラウド環境のログインページにリダイレクトされます。
  6. Salesforce組織のSalesforce管理者のユーザー名とパスワードを入力し、[ Sign in ]をクリックしますinSyncがSalesforceデータにアクセスするために必要な権限の一覧が表示されます。
  7. 権限一覧を確認し、AcceptクリックしてinSyncにSalesforceデータへのアクセス権を与えます。 
  8. inSyncはSalesforce環境でDruva inSync for Salesforceをインストールしようとします。Install for Admins Only ]オプションを選択し、[ Install ]をクリックして、Salesforce管理者専用のinSyncアプリケーションをインストールます
  9. Approve Third-Party Access ページが表示されます。このページには、inSync app for SalesforceがSalesforceでバックアップと復元操作を実行するときに通信するinSyncクラウドのURLが表示されます。[ Yes, grant access to these third-party websites ] チェックボックスをオンにして、[ Continue ] をクリックします
  10. inSync app for Salesforceがインストールされています。その後の操作に関する説明ページが表示されます。手順を読み、[ Done ] をクリックします。

Salesforce組織がinSyncに登録されます。inSync app for SalesforceがSalesforce環境にインストールされます。Installed Packages ] ページにインストールされているアプリケーションとしてinSync app for Salesforceが一覧表示されていることを確認でます。

inSyncはSalesforce環境でアプリケーションのインストールが成功したことを確認する電子メールの送信も行います。また、[クラウドアプリケーションアカウントの管理]  ページでSalesforce組織の詳細を表示することもできます。

次のステップ:

inSyncで登録されたSalesforce組織の設定

inSyncでSalesforce組織を登録すると、inSyncはSalesforce組織に必要な権限で接続されます。バックアップを開始するには、登録済みのSalesforce組織を次のように設定する必要があります。

  • 1日のAPI上限 (Daily API Quota) - inSyncは、Salesforce組織でオブジェクトのバックアップを実行するときにAPIを使用します。Salesforce管理者は、Salesforceによって組織に設定されている1日のAPI使用上限を認識しておく必要があります。通常、API制限はSalesforceで使用するアプリケーションの重要度と、組織が毎日生成するデータのサイズに基づいて設定されます。Druva inSync for Salesforceは、初回バックアップ時にAPIを上限まで使用します。以降は差分バックアップであり、APIは最小限が消費されるだけなので、API上限値はそれに応じて変更できます。

    Druvaでは、API上限を設定する前に環境内におけるデータ生成量を試算することが推奨されます。

    Salesforce組織からオブジェクトをバックアップするときにinSyncで消費される適切なAPIコール数を指定する必要があります。inSyncがSalesforceオブジェクトのバックアップを実行している間に消費するAPIコール数に関するガイドラインを以下に示します。

    inSync APIの使用は、各レコードのフィールド数とレコードのサイズによって異なります。一般的に、APIの使用法は次のとおりです。
    • 200〜1000レコードごとに1つのAPIコール

    • ファイルと添付ファイルごとに2つのAPIコール
      inSyncは、組織に対してSalesforceで許可された1日のAPIコールの10%を計算します。計算された値が15000を超える場合、組織におけるデフォルトの1日のAPI上限としてその値が設定されます。値が15000以下の場合、デフォルトの1日API上限は15000に設定されます。
      例:

      • Salesforceによって組織で許可されている1日のAPIコールが100,000の場合、デフォルトの1日のAPI上限は15,000に設定されます。
      • Salesforceによって組織で許可されている1日のAPIコールが200,000の場合、デフォルトの1日のAPI上限は20,000に設定されます。

inSyncは、バックアップに必要な数のAPIのみを消費し、割り当てを完全には消費しない場合があります。1日のAPIクォータは、バックアップでinSyncが消費できるAPIの最大数を示します。管理者は、inSync管理コンソールから、またはSalesforceのinSyncアプリを介してSalesforceから割り当てを変更できます。最小および最大のクォータ制限は、それぞれ1および1,000,000です。

 

  • バックアップ間隔 (Backup Interval) - inSyncがSalesforceデータをバックアップする間隔を指定する必要があります。

  • Salesforce Storage - デフォルトでは、inSyncで登録済みのSalesforce組織にストレージは割り当てられません。inSyncはSalesforceデータ用に別のストレージを提供します。Salesforce組織を設定するときは、リージョンで利用可能なSalesforceストレージを選択する必要があります。Salesforceストレージを選択すると、すべてのSalesforceデータがSalesforce組織からバックアップされ、当該Salesforceストレージに保存されます。

前提条件

  • inSyncのSalesforce組織が登録済みであること。
  • 上記の情報を使用して計算されたAPI上限のおおよその値があること。
  • inSync app for Salesforceのインストールが正常に完了したことをSalesforceからのEメールで確認できていること。

手順

  1. inSync管理コンソールのメニューバーで、[ Data Sources ] > [ Cloud App ]の順にクリックします[ Manage Cloud Apps ]ページが表示されます。
  2. Salesforceクラウドアプリを選択し、[ Configure ]をクリックしますバックアップ用に登録された既存のSalesforceアカウントのリストが表示されます。
  3.  App Status が Storage not assigned App Status info が Assign storage と表示される場合、手順5に進んでください。
  4.  App Status が Package not installed でApp Status info が Confirm package installation と表示される場合、次の手順を実行します。

    SFDC_AssignStorage1.png
    1. Salesforceからパッケージインストールのメールを受け取っているか確認してください。電子メールを受信して​​いない場合、パッケージのインストールが進行中の可能性があるので、メールを待ちます。
    2. [ App Status info ] 配下の [ Confirm package installation ] リンクをクリックします。 
    3. 確認メッセージで Confirm Package Installation ] をクリックします 
      確認できると、[ App Status ] に Storage not assigned と表示され、 [ App Status  info ] に Assign storage リンクが表示されます  

      SFDC_AssignStorage2.png
       
  5. Assign storage ] リンクをクリックして設定に進みます。
  6. 以下の設定に適切な値を指定します。
    • Daily API Quota (1日のAPI上限) - レコード数とそのサイズに基づいて、inSyncが1日のバックアップで使用できるAPIコール数を計算して指定します。デフォルトの制限は15000 APIです。
    • Backup Every (バックアップ間隔) - inSyncがSalesforceデータをバックアップする各バックアップ間の時間間隔を指定します。
    • Storage (ストレージ) - inSyncがSalesforceデータをバックアップするリージョンのSalesforceストレージを選択します。

      <重要> Salesforceストレージを割り当てると、変更することはできません。

  7. Save ]クリックして、指定した設定を保存します。
    inSyncは、選択したストレージをSalesforce組織に割り当て、すぐにバックアップを開始します。

バックアップとリストア

inSyncは、バックアップ対象に設定されたSalesforce組織のバックアップを自動的に開始します。inSyncは、Salesforce組織のバックアップを設定するときに指定された間隔でバックアップを実行します

  • inSync管理者は、設定済みのSalesforce組織の手動バックアップについて、inSync管理コンソールからは開始できません。手動バックアップは、Salesforceシステム管理者が inSync app for Salesforceアプリからのみ起動できます。詳細についてはinSync app for Salesforceアプリのダッシュボードを参照してください
  • inSync管理者は、Salesforce組織のデータについて、inSync管理コンソールからは復元できません。復元は、Salesforceシステム管理者が inSync app for Salesforceアプリからのみ実行できます。詳細については、inSync app for SalesforceからSalesforceデータ復元を参照してください

Salesforceファイル配下アイテムのinSyncサポート

inSyncはFilesオブジェクト配下アイテムのバックアップをサポートしています。これらの項目は、Chatterフィードまたは投稿、共有ファイル、Fileタイプの添付ファイルのデータです。[ Files ] に表記されているアイテムは、次のオブジェクトで管理されます。

  • ContentVersion:実際のファイルとファイルのバックアップバージョンを保存します。
  • ContentDocument:ファイルの最新バージョンに関するすべてのファイル関連情報を格納します。
  • ContentDocumentLink:リンクを追跡して保存し、ファイルの関連付けを共有します。

inSyncは上記オブジェクトをバックアップし、Salesforce組織でのダウンロードと復元をサポートします。

[ Files ] に表記されているドキュメントからバックアップされたデータをダウンロードして復元する手順については、次のセクションを参照してください。

Salesforce Files内のドキュメントのダウンロードと復元 

inSyncは設定されたスケジュールに従ってSalesforceオブジェクトをバックアップします。Salesforce Filesのドキュメントを管理するContentVersion、ContentDocument、ContentDocumentLinkのバックアップ、復元、ダウンロードをサポートしています。

次の表は、inSync 管理コンソールとinSync app for Salesforce間でダウンロードおよびリストア機能がどのように行えるかを示しています。次の表は、SalesforceのクラシックビューとLightningビューの両方に適用されます。

Salesforceオブジェクト inSync管理コンソール inSync app for Salesforce
ダウンロード リストア ダウンロード リストア
ContentVersion 不可 不可
ContentDocument 不可
ContentDocumentLink 不可

アラートとレポートセクションを編集

Salesforce組織をバックアップするようにinSyncを設定した後、inSyncはスケジュールされた間隔でSalesforceからデータを自動的にバックアップします。Salesforceバックアップおよびリストアレポートを使用して、Salesforce組織のバックアップおよびリストアアクティビティを追跡できます。詳細については、「Salesforceのバックアップと復元のレポート」参照してください。

inSyncは設定されたSalesforce組織でスケジュールされたバックアップが失敗した場合にもアラートを生成します。Salesforce Backup Failed アラートについて電子メールアラートのサブスクライブ (購読設定) が行えますこのアラートの詳細とサブスクライブについては、アラートを参照してください  

inSyncでのSalesforce組織の再構成

inSync管理者は、inSyncで設定されたSalesforce組織をバックアップ対象に再設定できます。

再構成は、以下の場合に必要になります。

  • Druva inSync for Salesforceアプリケーションのアップグレードが利用できる場合
  • Druva inSync for SalesforceアプリケーションがSalesforceサービスに接続できない場合
  • Salesforce Account List詳細ページのApp Status」列にPackage Not Installed」の値が表示され続けている場合

注: Salesforce組織を再設定すると、inSyncは進行中のクラウドアプリバックアップをすべて停止します。

手順

Salesforce組織を再構成するには、以下を行います。

  1. inSync管理コンソールのメニューバーで、[ Data Sources ] > [ Cloud Apps ] をクリックします[ Manage Cloud Apps ] ページが表示されます。
  2. Cloud App Accounts Listから、Salesforce選択してSalesforce組織を再設定します
    バックアップ対象にSalesforce組織が設定されているSalesforceアカウントリストが表示されます。
  3. 再設定するSalesforce組織を選択し、[ Configure ] をクリックします確認ダイアログボックスが表示されます。
  4. 確認ダイアログボックスでメッセージを読み、[ Yes ]をクリックして設定を続行します。バックアップ対象に選択したSalesforce Cloud環境のログインページにリダイレクトされます。
    注: Salesforce組織を再設定すると、当該組織で進行中のすべてのバックアップが終了します。
  5. Salesforce組織におけるSalesforce管理者のユーザー名とパスワードを入力し、[ Sign in ]をクリックします  inSyncがSalesforceデータにアクセスするために必要な権限の一覧が表示されます。
  6. 各権限を確認し、AcceptクリックしてinSyncにSalesforceデータへのアクセス権を与えます。

Salesforce組織がinSyncに登録されます。

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