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Druva

WebDAVを使用した訴訟ホールドデータへのアクセス

inSync Cloud Editions: File:/tick.png Elite Plus File:/tick.png Elite File:/cross.png Enterprise File:/cross.png Business

概要

パソコンやスマートフォンなどのエンドポイントやクラウドアプリケーションからのユーザーの訴訟ホールドデータにWebDAVを使用してアクセスすることができます。 

またWebDAV経由でMAPIによる電子メールのバックアップにアクセスすることができます。これには以下のような利点があります。

  • inSyncはWebDAV経由で電子メールデータをエクスポートするのにPSTとMAPIのファイル形式をサポートし、IT部門および法務部門に訴訟ホールド対象のデータを収集する柔軟なオプションを提供します。
  • MAPIを使用してバックアップされたすべてのメールはEMLファイル形式で、カレンダーイベントはICSファイル形式で、連絡先はVCFファイル形式でWebDAV経由にて利用できます。 
  • inSyncがWebDAV経由でMAPIやExchange Onlineのメールを更改するEMLファイル形式による取得は多くの電子情報開示ツールでサポートされます。
  • この機能拡張はinSync EliteおおびElite Plusエディションで利用可能です。

inSyncがOutlookバックアップのため効率を最適化するために使用するMAPI (Messaging API) に関する詳細は FAQs on how inSync backs up Outlook PST filesを参照してください。MAPIによるバックアップデータの表示に関する詳細はMAPIでバックアップされた電子メールデータの表示を参照してください。

手順1: WebDAVアクセス詳細の取得

WebDAVを使用して訴訟ホールドデータにアクセスするには、WebDAVアクセス詳細を取得する必要があります。WebDAVアクセス詳細にはログイン情報とユーザーデータが保存されるストレージのURLが記載されています。ユーザーのデータが複数のストレージにバックアップされている場合、複数のWebDAV URLが生成されます。

WebDAVアクセス詳細を取得するには以下を行います。

  1. 関連する訴訟ホールドポリシーをクリックします。
  2. Data Accessをクリックします。データアクセスURLと認証情報がWebDAV Access Details領域に表示されます 。

 

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手順2: WebDAVアクセス方式の選択

以下の方式を使用してWebDAVにアクセスできます。

eDiscoveryツール内のHTTPコネクタを使用してWebDAVにアクセス

inSyncでは訴訟ホールド対象になっているユーザーのデバイスからのバックアップをデータ保全のために使用することができます。inSyncは保全したデータへのWebDAVアクセスを提供します。保全したデータの収集、そのデータの解析、データカストディアンにその解析を基に分析および行動させるようにするためにeDiscovery HTTPコネクタを使用することができます。

訴訟ホールドポリシーを作成し、Recommindを使用してWebDAVアクセスを実施する詳細に関してはCreate legal hold using inSyncを参照してください。inSyncの訴訟ホールド配下のデータマイニングを行うためにRecommindとDruva inSyncとを連携させる方法に関する詳細についてはUsing Druva inSync with Recommindを参照してください。訴訟ホールドポリシーを作成し、AccessDataを使用してWebDAVアクセスを実施する詳細に関してはCreate legal hold using inSyncを参照してください。inSyncの訴訟ホールド配下のデータマイニングを行うためにAccessDataとDruva inSyncとを連携させる方法に関する詳細についてはUsing Druva inSync with AccessDataを参照してください。

割り当てられたネットワークドライブを使用してWebDAVにアクセス

Windows OS

はじめに

自己署名証明書を使用している場合、WebDAVにアクセスする前に、信頼されたルート証明書として自己署名証明書をインストールする必要があります。信頼できる認証局 (CA) により署名された証明書をインストールして使用することが推奨されます。自己署名証明書の使用には潜在的なセキュリティリスクを伴う可能性があります。

手順

ネットワークドライブの割り当てを使用してWebDAVにアクセスするには以下を行います。

  1. PC上でWebClientサービスが動作していることを確認します。
  2. スタートメニューをクリックします。
  3. PC を右クリックして ネットワークドライブの割り当て…を選択します。ネットワークドライブの割り当てウインドウが表示されます。
  4. ネットワークドライブの割り当てウインドウにて各フィールドに適切な情報を入力します 。
    • ドライブを選択しWebDAV URLを入力します。たとえば、 https://restore-c1-cloud.druva.com/webdav/Legal Hold Policy 1と入力します。

      Access_WebDAV_mapped_network_drive_Windows.png

    • 別の資格情報を使用して接続するチェックボックスをチェックします。
    • 完了をクリックします。ネットワークパスワードの入力 ウインドウが表示されます。
  5. ネットワークパスワードの入力 ウインドウにてクラウド管理者または法務管理者のユーザー名とパスワードを入力し、OKをクリックします。

Mac OS

はじめに

自己署名証明書を使用している場合、WebDAVにアクセスする前に、Macのキーチェーンアクセスユーティリティを使用して自己署名証明書をインストールする必要があります。同じユーティリティを使用することで、この証明書の信頼設定を変更することができ、ユーザーに対して常に信頼される証明書として設定することができます。しかし、信頼できる認証局 (CA) により署名された証明書をインストールして使用することが推奨されます。自己署名証明書の使用には潜在的なセキュリティリスクを伴う可能性があります。

手順

ネットワークドライブの割り当てを使用してWebDAVにアクセスするには以下を行います。

  1. Finderを開きます。
  2. メニューバーにてGo > Connect to Serverをクリックします。Connect to Serverウインドウが表示されます。
  3. Server AddressにてWebDAVのURLを入力します。たとえば、 https://restore-c1-cloud.druva.com/webdav/Legal Hold Policy 1です。
    Access_WebDAV_mapped_network_drive_Mac.png
  4. Connectをクリックします。
  5. Enter Network Passwordウインドウにて、クラウド管理者または法務管理者のユーザー名とパスワードを入力し、Connectをクリックします。

Webブラウザを使用したWebDAVへのアクセス

WebDAV経由で訴訟ホールドデータにアクセスし、その後コンピューターに訴訟ホールドデータをダウンロードするためにWebブラウザを使用することができます。ダウンロードが失敗または中断した場合、Webブラウザで利用可能なダウンロードマネージャーのアドオンを使用してダウンロードを再開することができます。ダウンロードマネージャーはダウンロードが中断されるとすぐに再開します。

Webブラウザを使用してWebDAVにアクセスするには以下を行います。

  1. Webブラウザを開きます。
  2. アドレスバーにWebDAV URLを入力し、Enterを押します。 
    Note: 自己署名証明書を使用する場合、信頼できない証明書の警告が表示されます。使用するブラウザにより異なりますが、「○○にアクセスする (安全ではありません)」「危険性を理解したうえで接続するには」、または「このサイトの閲覧を続行する」をクリックして続行します。しかし自己署名証明書の使用には潜在的なセキュリティリスクを伴う可能性があるため、信頼できる認証局 (CA) により署名された証明書をインストールして使用することを推奨します。
  3. ユーザー名とパスワードを入力します。
  4. Okをクリックします。 

訴訟ホールドデータの整理

WebDAV認証の後、訴訟ホールドポリシーのフォルダが整理されます。訴訟ホールドポリシーフォルダの階層は以下です。

LegalHoldFolder.jpg
  • 訴訟ホールドポリシーフォルダには訴訟ホールド対象のユーザーのフォルダが含まれます。
  • 各ユーザーフォルダにはデバイスフォルダが含まれます。
  • 各デバイスフォルダにはバックアップフォルダが含まれます。
  • 各バックアップフォルダにはバックアップ対象のファイルとフォルダが含まれます。 

ユーザーが訴訟ホールド配下に置かれる前に、inSyncはデータを複数回バックアップしています。この間、ユーザーはさまざまな場面でフォルダやファイルの名前を変更できてしまいます。そのため、inSyncはバックアップされるフォルダやファイル名にバージョン番号を付加します。

inSync はファイルまたはフォルダー名の最後のピリオド (.) をチェックし、ピリオドの前にバージョン番号を追加します。これにより、バックアップ中にバージョンが追加されたときにファイル拡張子が保持されます。

:
バージョン v1 が Jellyfish.png に追加されると、次のように表示されます。

Jellyfish,v1.png

フォルダー名にピリオド (.) がある場合、フォルダー名の最後のピリオドの前にバージョンが追加されます。これにより、ピリオドを含むフォルダー名の途中にバージョンが追加されることがあります。

:
Field.Reports および Transaction.Summary.Stats というフォルダーにバージョン v2が追加されると、次のように表示されます。

  • Field,v2.Reports
  • Transaction.Summary,v2.Stats

バージョン番号は、フォルダーまたはファイルが更新または名前変更されたスナップショット番号を示します。スナップショットは、バックアップフォルダーの「ポイントインタイムイメージ」であり、特定時点でのバックアップフォルダーの状態を表します。

すべてのバックアップデータを表示すると、同じフォルダーとファイルの複数のバージョンが表示されます。たとえば、 

  • My Documents,v1/Jellyfish,v2.png
  • My Documents, v1/Jellyfish,v3.png 

ここで、 v2 と v3 は同じファイルの2番目と3番目のバージョンになります。これは、ユーザーが Jellyfish.png を2回更新したことを意味します。

ユーザーの最新バックアップデータを表示すると、フォルダーとファイルの最新バージョンのみが表示されます。つまり、フォルダーとファイルのバージョンは1つだけ表示されます。たとえば、

  • My Documents, v1/Jellyfish,v3.png

ここで、v3 はこのファイルの最新バージョンです。

すべてのバックアップデータ表示の詳細については、 バックアップデータのスナップショット閲覧 を参照してください。

最終バックアップデータポリシーのバージョン情報無効化

バージョン情報はデフォルトでバックアップに追加されます。訴訟ホールドプロファイルが最終バックアップデータ (Last Backup Data) ポリシーで設定されている場合、 Druva Support に問い合わせてスナップショットのバージョン情報表示を無効化することができます。

バージョン情報表示が無効化されている場合、inSync は訴訟ホールドデータパスにタイムスタンプフォルダーを追加します。タイムスタンプフォルダーが追加されると、データアクセスパスが次のように表示されます。

/policy/user/device/timestamp/folder/file_a
                                    /file_b
                                    /file_c

タイムスタンプフォルダーは、 “<day> <month> <date> hh-mm-ss <year>” 形式で表示されます。

  • 曜日の最初の3文字 - <day>
  • 月の最初の3文字 -<month>
  • 日 - <date>.
  • 4桁の西暦 <year>.
  • 24時間制での時間 (0-23) - hh.
  • 分 (00-59) - mm
  • 秒 (00-59) - ss

 

クラウドアプリのデータの整理

Exchange Online データの整理

Exchange Online デバイスを持つユーザーが訴訟ホールド対象である場合、データは次のようにWebDAVで整理されます。

  • Exchange Online のメールは .eml ファイル形式で取得できます。メールはアクセスを容易にするため、"年 > 月 > 日" でグループ化されます。
  • Exchange Online のカレンダーは、以下のディレクトリ構成で .ics ファイル形式で取得できます。

    Exchange Online/Calendars/<Calendar Name>/<Calendar Name>/<Event ID>.ics

  • Exchange Online の連絡先は、以下のディレクトリ構成で .vcf ファイル形式で取得できます。

    Exchange Online/Contacts/<Contact Folder>/<Contact Folder>/<Contact ID>.vcf

G Suite データの整理

Gmail データ

G Suite デバイスを使用しているユーザーが訴訟ホールド対象になっている場合、 Gmail データは次のようにWebDAVで整理されます。

  • Gmail は、次のディレクトリ構成で .eml ファイル形式で取得できます。

    Gmail/Mails/<Year>/<Month>/<Date>/<date_time_received-subject_of_email>.eml

    Notes:

    • メールはアクセスを容易にするため、"年 > 月 > 日" でグループ化されます。
    • メールの件名は最大30文字です。
    • メールに複数の添付ファイルがある場合、inSyncはGmailのデータバックアップ後に、メールの.emlファイルと各添付ファイルの separate.eml ファイルを作成します。その後、WebDAV経由で .eml ファイルへの表示やアクセスが可能になります。
  • Contacts (連絡先) は、次のディレクトリ構造で .vcf ファイル形式で取得できます。

    Gmail/Contacts/<Contact Folder>/<Contact ID>.vcf

  • Calendar events (カレンダーのイベント) は、次のディレクトリ構造で .ics ファイル形式で取得できます。

    Calendars/<Calendar Name>/<Calendar Name>/<Event ID>.ics

Google Drive データ

G Suite デバイスを使用しているユーザーが訴訟ホールド対象になっている場合、Google Drive データは次のようにWebDAVで整理されます。

Google Drive/Documents/<Files>

MAPIベースのバックアップメールの整理

inSync は、訴訟ホールド対象になっており、データがMAPIまたはExchange Onlineを使用してバックアップされたユーザーのメールを、以下の構成でWebDAV経由で表示します。

  • inSync は WebDAV 経由で、メール、連絡先、カレンダーのイベントのみを表示します。各MAPIデータ項目は、次のファイル形式で表示されます。
    • すべてのメールは、 .eml ファイル形式で表示されます。
    • すべての連絡先は、 .vcf ファイル形式で表示されます。
    • すべてのカレンダーのイベントは、.ics ファイル形式で表示されます。
      Note: MAPI カレンダーのイベントサイズが 128 KB を超える場合、カレンダーのイベントは .eml ファイル形式で表示されます。
  • データ項目はアクセスを容易にするため、"年 > 月 > 日" でグループ化されます。
  • inSync はMAPIメッセージの元のフォルダー階層を維持し、次のようにデータを表示します。
    • フォルダーの WebDAV URL には、フォルダーの表示名と inode 番号が表示されます。
    • inSync はWebDAV経由で公開されるすべてのMAPIバックアップされたメール、カレンダーイベント、連絡先の  mtime 属性を保持および公開します。

      ただし、一般に使用される以下の属性は、EML ファイル内で利用できます。

      • To (送信先)
      • From (送信元)
      • Cc
      • Bcc
      • Date Sent (送信日)
      • Time Sent (送信時刻)
      • Subject (件名)
      • Date Received (受信日)
      • Time Received (受信時刻)
      • Attachments (添付)
      • Name or Unique Identifier of the attachment (添付のファイル名またはユニークなID)
      • Message ID (メッセージID)
      • Text or Message Body (テキストまたはメッセージ本文)
      • SHA1 Hash (SHA1 ハッシュ)
    • WebDAV では、データは以下の規則に従って整理されます。 

      <device-name>/<fset name>/<pst name>/<actual folder hierarchy>/<time based folder hierarchy>/<message>

      ここで、

      • <fsetname>: MAPI fset の名前です。設定によって Outlook Advanced または Outlook All PSTs にすることができます。たとえば、以下の図では Outlook Advanced,v2 になります。
      • <pst name>: Outlookの設定で表示される PST の名前です。 
      • <actual folder hierarchy>: Inbox (受信トレイ), Outbox (送信トレイ), Sent Items (送信済みアイテム) などのフォルダーとバージョン番号です。たとえば、以下の図では Calendar-13iCalendar-13iCalendar-13iCalendar-13i,v2 になります。
      • <time based folder hierarchy>: メッセージ受信時刻による YYYY/MM/DD 形式のフォルダーです。たとえば、以下の図では 2016,v2/March,v2/10,v2 になります。
      • <message>:  .eml, .vcf, .ics 形式などのメッセージ種別によるファイル形式です。
        たとえば、以下の図では .ics ファイルが表示されています。

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