訴訟ホールドポリシーの作成

概要

inSync クラウド管理者と法務管理者は、ユーザーのバックアップデータを保全してデータの削除を防ぐために訴訟ホールドを作成することができます。ユーザーを訴訟ホールド対象にすると、そのユーザーのバックアップデータはコンパクション (スナップショットの保持期間終了後の削除) から除外されます。inSync は、ユーザーがユーザーデバイスからバックアップするデータを削除しなくなります。管理者は、eDiscoveryツールを使用してユーザーデータを分析できます。

訴訟ホールドポリシーが作成されると、inSyncは以下の機能を提供します。

• ラップトップ、モバイル、クラウドアプリなどのエンドポイントからユーザーデータを保全します。
• 訴訟ホールド対象になっているユーザーの特定の日付範囲内で、新しく作成されたファイル、変更されたファイル、削除されたファイルにアクセスします。

  この機能により、eDiscoveryツールで処理とレビューのためにインポートされるデータ量が削減できます。この機能強化により、ハードディスクを外部ベンダーに出荷したり、処理やレビューの相談を行い続ける顧客にとって役立ちます。

• 複数のカストディアンをCSVファイルにインポートして訴訟ホールドポリシーに追加します。 

  inSync は有効なユーザーアカウントを持つすべてのカストディアンを検証し、訴訟ホールドポリシーに追加します。管理者は、CSVファイルを使用して最大数百人のカストディアンをインポートできます。

Note: Create and manage legal holds 権限を持つ法務管理者のみが、訴訟ホールドポリシーを作成できます。

手順

訴訟ホールドポリシーを作成するには以下を行います。

1. 訴訟ホールドにアクセスします。詳細は訴訟ホールドへのアクセスを参照してください。
2. Create Legal Holdをクリックします。Create Legal Holdウインドウが表示されます 。

   

3. Legal Hold Summaryページにて、各フィールドに適切な情報を入力します。

   オプション	説明
   Legal Hold Name	このボックスに訴訟ホールドの名前を入力します。
   Add users to legal hold	このリストで、訴訟ホールドポリシーにユーザーを追加する方法を指定します。
   Enter email ids	メールアドレスを入力して訴訟ホールドポリシーにユーザーを追加するには、次の手順を実行します。 Add users to legal hold リストで Enter email ids オプションを選択します。 次のフィールドに、訴訟ホールドポリシーに追加するユーザーのメールアドレスを入力します。自動入力されたユーザーリストからユーザーを選択することもできます。
   Import CSV file	CSVファイルをインポートして訴訟ホールドポリシーにユーザーを追加するには、次の手順を実行します。 Add users to legal hold リストで Import CSV file オプションを選択します。 CSV ファイルがある場合、次のフィールドで訴訟ホールドポリシーに追加するユーザーのメールアドレスを含むCSVファイルを参照して選択します。 CSV ファイルがない場合、次の手順を実行します。 Download Sample CSV ファイルをクリックします。サンプルのCSVファイルがWebブラウザのデフォルトのダウンロード場所にダウンロードされます。 訴訟ホールドポリシーに追加するユーザーのメールアドレスを追加し、変更を保存します。 アップロードするCSVファイルを参照して選択します。

4. Nextをクリックします。
5. Validate & Add usersページにて、inSyncは電子メールアドレスを検証し、訴訟ホールド対象にするユーザーの一覧を表示します。リストを確認し、Nextをクリックします。

   

6. Data Access Using WebDav ページ内のWhat data do you want to access using WebDAVリストにて、inSyncサーバー管理者と法務管理者にアクセスさせたい訴訟ホールドデータをクリックします。

   オプション	説明
   All Backup Data	すべてのユーザーデバイスの全スナップショットのデータにアクセスする場合、このオプションを選択します。
   Last Backup Data	すべてのユーザーデバイスの最新スナップショットのデータにアクセスする場合、このオプションを選択します。 Note: データはデフォルトでスナップショットのバージョン情報とともに表示されます。データにアクセスするときにバージョン情報の表示を無効にするには、Druvaサポートまで問い合わせください。Elite または Elite Plusライセンスがある場合、このオプションを利用できます。
   Data within a Date Range	特定の日付範囲のバックアップデータにアクセスする場合、このオプションを選択します。 訴訟ホールド対象のユーザーに関する、特定の日付範囲内で新しく作成されたファイル、変更されたファイル、削除されたファイルにアクセスするには、以下を行います。 What data do you want to access using WebDAV リストで、Data within a Date Range オプションを選択します。 Select Date Range フィールドで、アクセスする訴訟ホールドデータの開始日と終了日を選択します。 選択した日付範囲内でエンドポイントで作成、変更、削除されたファイルにバックアップデータからアクセスするには、Include Deleted Files Only チェックボックスのチェックを外します。  選択した日付範囲でエンドポイントまたはクラウドアプリから削除されたファイルにバックアップデータからアクセスするには、Include Deleted Files Only チェックボックスをチェックします。

7. Finishをクリックします。

inSyncは訴訟ホールドポリシーを作成し、Legal Holdタブ配下で訴訟ホールドポリシーを表示します。