デバイスへのデータ復元
inSync Cloud Editions: Elite Plus
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概要
inSync管理者はユーザーのデバイスからデータを復元することができます。ユーザーが複数のデバイスを持つ場合、データを復元したいデバイスを選択できます。管理者はユーザーデバイスの以下の場所にデータを復元することができます。
- ユーザーのデスクトップ
- inSyncがデータをバックアップした元のロケーション。これはバックアップされたものと同じデバイスにデータを復元する場合にのみ適用可能です。
- 選択したカスタムのロケーション
復元では、指定したファイルを簡単に見つけて復元するのに検索機能を利用できます。
手順
ユーザーデバイス上にデータを復元するには以下を行います。
- inSyncマスター管理コンソールのメニューバーで、Usersをクリックします。
- データを復元したいユーザーをクリックします。
- Restore > Restore Backup Dataをクリックします。
- Restore Data ウインドウでデータソースをクリックし、データを復元したいスナップショットを選択します。
- 復元したいファイルまたはフォルダを選択し、Restore to Deviceをクリックします。または、復元したいファイルを検索するために検索機能を使用します。Restore to Device ウインドウが表示されます。
Note: 同じ名前のファイルを同時に復元することはできません。
- Restore to Deviceウインドウで以下の詳細を入力します。
フィールド 操作 Restore to device
(デバイスへの復元)デバイスのデスクトップにデータを復元したい場合、Desktopをクリックします。 Restore location
(復元ロケーション)- バックアップ元のフォルダにデータを復元したい場合、Original Locationをクリックします。
Note:
- このオプションはバックアップ元のデバイスへデータを復元する場合のみ利用可能です。
- バックアップ対象カスタムフォルダーの設定で説明するように、グローバル変数を使用して設定されたカスタムフォルダーを復元する場合、inSyncは新しいユーザーパスを自動的に検出してデータを復元します。たとえば、ユーザーデバイス上で%USERPROFILE%ディレクトリを設定した場合、inSyncは自動的にデバイス上のユーザーの新しいユーザーホームを識別し、データを復元します。
Specify custom location
(カスタムロケーションの指定)カスタムのロケーションにデータを復元したい場合、Specify custom locationボックスに入力します。 - OKをクリックします。
復元操作完了後、View Details をクリックして復元の詳細を閲覧できます。たとえば復元状態、復元したファイル数、失敗したファイル数が閲覧できます。
Note:
- 復元が管理者によって開始された場合にのみinSync 管理者はメール通知を受信します。デバイス上のinSyncユーザーによって復元が開始された場合やデバイス移行操作が実施された場合は、inSync管理者はメール通知を受信しません。
- エンドユーザーがプライバシー設定を有効にしている場合、管理者がそのデバイス上で復元を実行することはできません。
データの復元に加えて、Elite Plusライセンスを保持している場合、スナップショットを選択してスナップショットのログをダウンロードすることができます。詳細についてはログのダウンロードを参照してください。
復元後のファイルのメタデータについて
inSyncは元のロケーションに復元するファイルに対して、以下のメタデータを復元します。
Windows | Linux | Mac |
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Note: 元のロケーションにファイルを復元し、ユーザーが親フォルダでフルコントロールの権限を持つ場合のみ、アクセスコントロールリストがWindows PC上に復元されます。
inSyncはカスタムのロケーションに復元するファイルに対して、以下のメタデータを復元します。
Windows | Linux | Mac |
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ログのダウンロード
Elite Plusライセンスを保持しており、Unusual Data Activity (異常データ操作) 機能で不審なデータ変更を検出した場合、Restore Data ウインドウに Download Logs ボタンが表示されます。Download Logs ボタンをクリックすると、前回のスナップショットと比較した今回のスナップショット内のファイルの変更を説明する .csv形式のログがダウンロードされます。ログは、inSyncが当該スナップショットにフラグを立てるきっかけとなった変更ファイルを識別するのに役立ちます。.csvログを手動で分析するか、または潜在的な脅威を検出できるサードパーティーのツールを使用して分析することができます。ログには、分析に役立ち以下のフィールドが含まれています。
フィールド | 説明 |
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File Name | スナップショット内のファイルの名前です。 |
Full Path | デバイス上の当該ファイルへのパスです。 |
File Type | ファイル種別を示すファイル拡張子です。たとえば、 .png, .jpeg, .mov などです。 |
File Size | ファイルのサイズです (バイト単位)。 |
File Modified Timestamp | ファイルが変更された日時です。 |
Operation | ファイルが変更、追加、削除されたかどうかを示します。 |
File Created Timestamp | ファイルが作成された日時です。 |
SHA1 Checksum | ファイルでバイトが変更されたことを示すファイルのハッシュ値です。潜在的な脅威を検出するために使用できます。 |
File Owner | ファイル所有者の名前です。 |
Download Logs ボタンは、異常データ操作機能が有効になってから作成されたスナップショットに対してのみ使用できます。
Note: 異常データ操作機能を有効にした後の最初のスナップショットではログは使用できません。最初のスナップショットの Download Logs ボタンをクリックすると、 Page Not Found (HTTP 404) エラーメッセージが表示されます。