inSyncクライアントの一括導入連携
inSync Cloud Editions: Elite Plus
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概要
このセクションでは複数ユーザーに対して一度にinSyncクライアントを一括導入するためにActive Directory (AD) 情報をinSync設定と連携する方法について記します。ユーザーのパソコン上で大量のinSyncクライアントを展開するエンドツーエンドの手順を説明します。このセクションでは統合一括導入 (Integrated Mass Deployment; IMD) の設定方法と一括導入トークンを生成する方法についても記します。
統合一括導入について
統合一括導入は組織でinSyncクライアントの自動展開を行うエンドツーエンドのプロセスです。これはすべてのユーザーのパソコン上におけるinSyncクライアントのインストール自動化、inSyncユーザーの作成、ユーザーデバイス上でのinSyncクライアントのアクティベーションを含みます。IMDは、組織がユーザーのアクセスと認証の管理にActive Directoryを使用しており、組織内のユーザーがWindowsまたはMac PCを使用している場合に利用することができます。
Note: inSync はVDI 環境のデバイスをサポートしません。
IMD の手順
統合一括導入の手順を以下に示します。
- inSync管理者は、ADからユーザー情報を抽出するフィルターパラメータを定義するためにAD/LDAPマッピングを作成します。
- inSyncマスターは設定された間隔で、指定したフィルター条件に一致するすべてのユーザーについてADを照会します。
- SCCM (System Center Configuration Manager)、LANDesk、Casperなどの自動インストールツールを使用して、ユーザーのパソコンにinSyncクライアントをインストールします。
- ユーザーはActive Directoryの認証情報を使用して自身のパソコンにログインします。
- inSyncクライアントはパソコン上のユーザー情報を取得し、一括導入トークンとともにinSyncマスターに送信します。
- inSyncマスターはAD/LDAPサーバーからユーザーのログイン名、電子メール、ユーザープリンシパル名、グループ情報、組織単位 (OU)、ドメインなどのユーザーのAD情報を取得します。
- inSyncマスターは取得した情報を検証し、inSyncクライアントへアクティベーション応答を送信します。検証が成功した場合、inSyncマスターはユーザーアカウントを作成し、inSyncクライアントを起動します。検証が失敗いた場合、アクティベーションは失敗します。
IMD 設定手順
inSyncクライアントの統合一括導入 (IMD) に関する多段設定手順を以下にまとめます。
手順 | 説明 |
---|---|
手順 1 |
ユーザー情報をインポートしたいActive Directoryを登録します。詳細についてはAD/LDAPの登録を参照してください。 AD内のすべてのユーザーにメールアドレスが存在することを確認してください。inSync はAD内にメールアドレスが設定されていないユーザーをインポートしません。 |
手順 2 |
inSyncがADからインポートしたユーザーに割り当てるプロファイルを作成または指定します。プロファイル作成に関する詳細についてはプロファイルの作成を参照してください。 ユーザーログインとしてADパスワード方式を使用する場合、個別またはCSVファイルを使用してユーザーを追加したプロファイルを選択しないでください。 |
手順 3 |
ADからユーザーをインポートするのに必要なAD/LDAPマッピングを作成します。詳細については 統合一括導入向けのActive Directoryマッピングの作成. を参照してください。 |
手順 4 | inSyncクライアントをユーザーがログインする最初のPCでのみアクティベートするか、すべてのPCでアクティベートするかを設定します。詳細については 統合一括導入の設定を参照してください。 |
手順 5 | 一括導入トークンを生成します。詳細については 一括導入トークンの生成を参照してください。 |
手順 6 | 自動インストールツールを使用してユーザーのPCにinSyncクライアントをインストールします。詳細については 統合一括導入でのinSyncクライアントのインストールを参照してください。 |