AD/LDAPマッピングの優先度設定
inSync Cloud Editions: Elite Plus
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概要
AD/LDAPマッピングを作成する際にinSync管理者が指定する設定に従って、inSync は自動的にユーザーとその情報をAD/LDAPサーバーからインポートします (auto-import)。ユーザーは指定された設定に従って、複数のAD/LDAPマッピングに属することができます。このような場合、inSync内で関連するすべてのAD/LDAPマッピングのうち、最も先に設定されたAD/LDAPマッピングを使用してユーザーがインポートされます。
複数のAD/LDAPマッピングを定義する場合、inSyncはデフォルトで最も先に設定されたAD/LDAPマッピングを優先します。すべての使用可能なAD/LDAPマッピングに関する優先度は AD/LDAP Mappings page で表示されます。最上位に表示されたAD/LDAPマッピングが最も高い優先度で、最下位のものは最も低い優先度です。デフォルトでは、最も新しく設定されたAD/LDAPマッピングには最低の優先度が割り当てられます。
inSyncには、AD/LDAPマッピング作成後に優先度を変更するオプションがあります。
例
以下の基準を持つ2つのAD/LDAPマッピングを設定したとします。
- 一般ユーザー向けのマッピング
- 米国東部地域に勤務するすべてのユーザーをインポートする
- プロファイルとして General Profile 1 を割り当てる
- ユーザー単位のストレージ - 5 GB
- 役員向けのマッピング
- 米国東部地域に勤務する一般ユーザーのうち役員のみをインポートする
- プロファイルとして Executive Profile を割り当てる
- ユーザー単位のストレージ - 50 GB
一般ユーザー向けのマッピングは役員向けのマッピングの前に作成されます。
inSyncがAD/LDAPマッピングで指定された基準に従ってユーザーをインポートするには次のようにします。
役員ユーザーは両方のマッピングに該当します。役員ユーザー向けのマッピングの前に作成された一般ユーザー向けのマッピングのほうが、デフォルトでは優先度が高いです。inSyncは役員ユーザーを含むすべてのユーザーをAD/LDAPマッピングからインポートし、プロファイルとして General Profile 1 を、ストレージとして最大 5 GB を割り当てます。
ここで、役員ユーザーにはプロファイルとして Executive Profile を、ストレージとして 50 GB を割り当てたいとします。この場合、役員向けのマッピングの優先度を高くする必要があります。優先度の変更後、inSyncはまず役員ユーザーをインポートして Executive Profile を割り当て、その後他のすべての一般ユーザーをインポートして General Profile 1 に割り当てます。
手順
AD/LDAPマッピングの優先度を変更するには以下を行います。
- inSync 管理コンソールで Manage > Deployments > AD/LDAP をクリックします。既存AD/LDAPマッピング情報とともにAD/LDAP ページが表示されます。
- AD/LDAP Settings タブをクリックします。
- AD/LDAP Priority 領域に、既存のAD/LDAPマッピングが指定された優先度に従って表示されます。AD/LDAPマッピングの優先度を変更するには Edit をクリックします。
- すべてのAD/LDAPマッピング一覧とともに AD/LDAP Priority for User Import window が表示されます。優先度を変更するAD/LDAPマッピングを選択します。
- 選択したAD/LDAPマッピングの優先度を変更するため、以下のオプションを使用します。
- Move Up - 1つ上の優先度に上げるには、このボタンをクリックします。
- Move Down - 1つ下の優先度に下げるには、このボタンをクリックします。
- Move to Top - 優先度を最高に変更するには、このボタンをクリックします。
- Move to Bottom - 優先度を最低に変更するには、このボタンをクリックします。
- Save をクリックします。
選択したAD/LDAPマッピングの優先度が更新されます。inSyncは、AD/LDAPマッピングの更新された優先度に基づいてユーザーをインポートします。