ユーザーデバイス上でのinSyncクライアントのアップグレード
概要
このセクションでは、inSyncクライアントをアップグレードする必要がある理由と時期について説明します。またこのセクションでは、利用環境でinSyncクライアントをアップグレードする方法と、inSyncクライアントで使用可能なアップグレードパスについても説明します。
inSync クライアントのダウンロード
最新バージョンのinSyncクライアントのダウンロードリンクに関する情報は Download Links. を参照してください。
inSync クライアントをアップグレードする理由
すべてのinSyncリリースで新しい機能が導入されます。これら新機能により、inSyncサーバーのパフォーマンスが向上し、新しく行えることが増えます。inSyncクライアントには新しい機能や設定も導入され、ユーザーはinSyncサーバーで導入された拡張機能を利用できるようになります。新機能の一部は最新バージョンのinSyncクライアントでしか動作しないため、inSyncクライアントを最新バージョンにアップグレードする必要があります。
inSync クライアントをアップグレードする時期
ユーザーが古いバージョンのinSyncクライアントを使用している場合、inSyncクライアントを最新バージョンにアップグレードして、最新のinSyncクライアントリリースで追加された新機能を利用できるようにする必要があります。ネットワークトラフィックを最小限にしたい場合や、最新のinSyncクライアントで利用可能な新機能や拡張機能をユーザーに提供したい場合、inSyncクライアントのアップグレードを実施する必要があります。
inSync クライアントのアップグレード方法
inSyncクライアントのアップグレードは、自動アップグレードまたは手動アップグレードにより実行できます。自動アップグレードと手動アップグレードの両方に適用される前提条件と考慮事項は以下のとおりです。
- inSync クライアントのウインドウは、アップグレード実行中に閉じている必要があります。
- inSync クライアントがインストールおよびアクティベートされている必要があります。
- スマートフォンやタブレットなどのハンドヘルドデバイスでは、自動アップグレードや手動アップグレードは実行できません。アップグレード通知がアプリストアからユーザーに送信されます。ユーザーはアプリストアを使用してinSyncクライアントをアップグレードする必要があります。
Note: デバイスが旧バージョンのCloudCacheサーバーにマッピングされている場合、デバイスのアップグレードは失敗し、以下のエラーが表示されます。
inSync CloudCache サーバーを最新バージョンにアップグレードする必要があります。詳細については Upgrade inSync CloudCache Server. を参照してください。
inSyncクライアントでサポートされるアップグレード方法には以下があります。
inSync クライアントの自動アップグレード
inSyncクライアントの自動アップグレードは、inSync管理コンソールから実行されます。自動アップグレードは、WindowsおよびMacで動作するデバイスに対してのみ実行できます。特定の設定が有効であるときにアップグレードが開始された場合の、inSyncクライアントの動作と表示の変更について以下に示します。
- ユーザーに対して Show inSync icon in the system tray を有効にしている場合、inSyncクライアントのアップグレード中にinSyncクライアントアイコンがユーザーデバイスのシステムトレイから消え、アップグレードが完了すると再度表示されます。
- ユーザーのデスクトップ通知を有効にしている場合、inSyncクライアントのアップグレードが完了した後、ユーザーデバイスにinSync Launched (inSync起動) メッセージが表示されます。
- クライアントのアップグレードが必要なデバイスには、Manage Devices ページ (Data Sources > Devices) にアップグレード可能アイコン (
) が表示されます。
- 自動アップグレード対象のデバイスは、Manage Devices pページで Upgrade をクリックするとアップグレードが開始されます。アップグレードパッケージがバックアップを中断することなくダウンロードされます。何らかの理由でパッケージのダウンロードが中断された場合、問題が修正された直後にダウンロードが再開されます。
- Manage Devices ページで Upgrade をクリックすると、複数デバイスを対象にしてアップグレードを開始できます。
Note:
- 自動アップグレードは、inSyncクライアント 5.4.2以降のバージョンを実行するデバイスでのみサポートされます。
- 5.4.1以前のinSyncクライアントバージョンでは、クライアントを手動でバージョン5.4.2にアップグレードし、自動アップグレードまたは手動アップグレードで最新バージョンにアップグレードする必要があります。inSyncクライアントのダウンロードリンクについては Download Links.を参照してください。
- inSyncクライアントのバージョンが5.5以前の場合、OS X El Capitan 上で実行されているデバイスでは自動アップグレードはサポートされません。
古いinSyncクライアントを5.4.2にアップグレードする方法については、Druva Support.にお問い合わせください。
手順
以下の手順に従って、1つまたは複数のデバイスでinSyncクライアントをアップグレードできます。inSyncクライアントの自動アップグレードを実行するには以下を行います。
- inSync管理コンソールにログインします。
- メニューバーで Data Sources > Devices をクリックします。Manage Devices ページがデバイス一覧とともに表示されます。inSync Client Version 列で、クライアントのバージョンの横に以下のアイコンが表示され、inSyncクライアントを更新できるかどうかが示されます。
アイコン 意味 クライアントはアップグレード可能です。
クライアントが正常にアップグレードされました。
アップグレードがスケジュールされています。
クライアントをアップグレードすることができません。
このアイコンは、自動アップグレードが実行できないデバイスで表示されます。
クライアントのアップグレードが失敗しました。
このアイコンは、クライアントのアップグレードが失敗した場合に表示されます。
- inSyncクライアントをアップグレードするデバイス (
アイコンで示される) を1つ以上選択し、 Upgrade をクリックします。
inSync はアップグレード対象のデバイスにフラグを付け (アイコンで示される)、 Manage Devices ページで Upgrade をクリックするアップグレードが開始します。inSyncクライアントが最新バージョンにアップグレードされると、 inSync Client Version 列の横に
アイコンが表示されます。
inSync クライアントの手動アップグレード
Windows, Mac OS, Linux で動作するデバイスで手動アップグレードを実行できます。
inSyncクライアントの手動アップグレードを実行するには、inSyncユーザーがインストーラーをダウンロードして実行できる場所に保存します。インストーラーの場所をユーザーと共有し、各デバイスで実行されているオペレーティングシステムによって以下の手順を実行するようユーザーに指示します。
オペレーティングシステム | アップグレード手順 |
---|---|
Windows |
既存inSyncクライアントバージョンに最新のinSyncクライアントをインストールします。 詳細については inSyncクライアントのインストール を参照してください。 |
Mac |
inSync Client 5.9.5 を既存のinSyncクライアントバージョンにインストールします。 詳細については inSyncクライアントのインストール を参照してください。 |
Linux |
詳細については inSyncクライアントのインストール を参照してください。 |
ソフトウェア管理ツールを使用した inSync クライアントのアップグレード
利用環境で使用されているソフトウェア管理ツールを使用して複数デバイスでinSyncクライアントのアップグレードを実行する場合、アップグレードが以下の考慮事項を満たしていることを確認してください。
- アップグレード実行中に、デバイス上のコンフィグレーションファイルとinSync Shareフォルダーを削除しないでください。
- inSync.msiとinSyncConfig.iniファイルが正しくアップグレードされるように、WindowsとMacへの導入に合わせてinSyncクライアントのインストーラーを適切にパッケージ化してください。
Note: inSyncクライアントのアップグレードにIMD (統合一括導入) を実施する場合、最新のインストーラーを使用するようパッケージをアップグレードしてください。
複数デバイスでinSyncクライアントをアップグレードする場合、Druva テクニカルサポート にお問い合わせください。
アップグレードマトリックス
以下の表に、以前のリリースバージョンからバージョン5.9.5までの、inSync製品でサポートされるアップグレードパスを示します。
オペレーティングシステム | アップグレード元 | アップグレード先 |
Windows |
|
5.9.5 |
Mac |
|
|
Linux |
|
|
Cache Server |
|
|
AD Connector |
|
NA |