ユーザーの保全
inSync Cloud Editions: Elite Plus
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概要
管理者はいつでもinSyncでユーザーを保全状態にすることができます。このようなユーザーはそれ以降データをバックアップすることができなくなります。
Note:
- 保全されたユーザーのライセンスは適用外となります。inSyncに新規ユーザーを作成する際、これら適用外となったライセンスを適用することができます。
- ユーザーを保全すると、inSyncは指定されたバックアップ保存ポリシーに従ってユーザーのバックアップデータを保持します。inSyncは指定された保持期間を過ぎたユーザーデータを自動的に削除します。そのため、ユーザーデータを保全する場合、そのユーザーを訴訟ホールド対象にする必要があります。
ただし、デフォルトでは保全ユーザーとするユーザー数には制限があります。保全ユーザー数上限は組織が購入したユーザーライセンス数に依存します。
ライセンス種別
デフォルトでは、inSyncはアクティブユーザーライセンス (Active User License) に加えて保全ユーザーライセンス(Preserved User License) を提供します。
デフォルトではアクティブユーザーライセンス数の10%が保持ユーザー数上限として割り当てられます。
保全ユーザーライセンスを購入することで、システム定義された制限を超える追加ユーザーを保全し、inSyncでユーザーを保全し続けることができます。
ライセンスの詳細についてはDruva Supportへお問い合わせください。
追加の保全ユーザーライセンスを購入すると、合計ライセンスユーザー数 (Total Licensed Users) はライセンスの追加を反映して増加します。
合計ライセンスユーザー数 = アクティブユーザーライセンス数 + 保全ユーザーライセンス数
合計ライセンスユーザー数の増加に伴い、inSyncで保持可能な合計保全ユーザー数をinSyncが自動的に計算して反映します。
inSyncの合計ライセンスユーザー数の110%まで導入するユーザーを保持することができます。導入ユーザー数はinSyncのアクティブユーザー数と保全ユーザー数の合計値です。導入ユーザーの合計数が合計ライセンスユーザーの110%に達すると、それ以上ユーザーを無効にすることはできません。
導入ユーザー数 = アクティブユーザー数 + 保全ユーザー
ここで保全ユーザーに関しては、
導入ユーザー数 < 合計ライセンスユーザー数の110%
Note: 合計ライセンスユーザー数の107%に到達した場合、アラートメッセージが生成されます。
この制限を超えてユーザーを保全したい場合、以下のいずれかを行う必要があります。
- 追加の保全ユーザーライセンスを購入します。追加の保全ライセンスを購入するにはDruvaの営業へお問い合わせください。
- 保全ユーザーからユーザーを削除します。
例 - 保全ユーザーライセンスの使用
組織が1,000ユーザーのアクティブユーザーライセンスを購入したと仮定します。現在、アクティブ状態で800ユーザーを導入し、50ユーザーが保全状態となっています。
合計ライセンスユーザー数 | アクティブユーザーライセンス数 | 保全ユーザーライセンス数 |
---|---|---|
1000 | 1000 | 0 |
- 導入ユーザーの合計数 = 850ユーザー (アクティブ状態の800ユーザー + 保全状態の50ユーザー)
- デフォルトで保全ユーザーとして割り当てられた数 = 100ユーザー (アクティブユーザーライセンス数の10%)
- 計算式に従い、許容される最大導入ユーザー数 = 1,100 (合計ライセンスユーザー数の110%)
ここで、
- アクティブユーザーライセンス数の上限に達するまで新規ユーザーを作成できます。
- 合計導入ユーザー数が1,100に達するまで保全状態としたユーザーを追加できます。
このシナリオでは、最大導入ユーザー数である1,100ユーザーに達した場合 (たとえば、850アクティブユーザー + 250保全ユーザー)、以下のいずれかを行う必要があります。
- すでにinSyncで保持されたユーザーを削除します。
- 追加の保全ユーザーライセンスを購入します。
- 追加の保全ユーザーライセンスを購入しない場合
- 他の保全ユーザーに対応するために、すでにinSyncで保持されたユーザーを削除する必要があります。
Note: この場合でも、アクティブライセンスユーザー数である1,000ユーザーに到達していなければ、新規ユーザーを作成することができます。
- 追加の保全ユーザーライセンスを購入する場合
-
組織が追加で300ユーザーの保全ユーザーライセンスを購入する場合、inSyncは保持できる合計保全ユーザーを以下のように更新します。
合計ライセンスユーザー数 アクティブユーザーライセンス数 保全ユーザーライセンス数 1300 1000 300 現在、導入ユーザーの合計数 = 1,100ユーザー (アクティブ状態の800ユーザー + 保全状態の250ユーザー) です。
更新された計算式に従うと、
- 割り当てられた保全ユーザー数 = 400 (デフォルトの100ユーザー + 購入した保全ユーザーライセンス数の300ユーザー)
- 許容される最大導入ユーザー数 = 1,430 (合計ライセンスユーザー数の110%)
前回の1,100ユーザーに対し、今回は合計導入ユーザー数の1,430ユーザーに達するまで保全ユーザーが許容されます。
Note: 最大導入ユーザー数は1,430に増加しましたが、アクティブライセンスユーザー数は1,000であるため、新規に作成できるユーザー数は残り150ユーザーとなります。
手順
ユーザーを保全するには以下を行います。
- inSyncマスター管理コンソールのメニューバーにて、Usersをクリックします。
- 保全したいユーザーのチェックボックスをクリックします。
- Preserve をクリックします。
NOTE:
- 合計導入ユーザー数が合計ライセンスユーザー数の110%未満である場合、保全状態に設定したユーザーはすべて保全されます。
- 導入ユーザー数が合計ライセンスユーザー数の110%に達している場合、 Preserve ボタンが無効化されます。追加の保全ユーザーライセンスを購入するか、すでに保全状態に設定されたユーザーを削除するかいずれかを行う必要があります。