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Druva

フェイルバックの起動

このトピックでは、フェイルオーバー時にリカバリされたAWSアカウント上のEC2インスタンスをフェイルバックする方法について説明します。Phoenix管理コンソール上のEC2インスタンスでフェイルバックが起動されます。フェイルバックを起動する場合、フェイルバックするEC2インスタンスの詳細と宛先VMwareの設定を行う必要があります。フェイルオーバーとは異なり、フェイルバックの設定は事前に構成することはできません。

:一度に複数のEC2インスタンスのフェイルバックを起動することはできません。また、同じEC2インスタンスに対して複数のフェイルバック操作を同時に開始することはできません。

はじめに

フェイルバックを起動する前に、次のことを確認してください。

  • フェイルバックするEC2インスタンスは実行状態である必要があります。EC2インスタンスが停止状態の場合、フェイルバックを開始する前にEC2インスタンスを起動する必要があります。フェイルオーバーしたEC2インスタンスのステータスは、AWSクラウドからPhoenix AWSプロキシによって取得されます。 
  • フェイルオーバーしたインスタンスには、データコピー用に1.5 GBの追加空き領域が必要になります。
  • バックアッププロキシがインストールされているvCenterデータセンターから顧客AWSアカウントにアクセスできる必要があります。
  • フェイルバックプロセス中にアプリケーションの更新が失われないように、フェイルバックするEC2インスタンスで実行されているすべてのアプリケーションサービスを停止する必要があります。
  • フェイルバックしたターゲット仮想マシンがEC2インスタンスと接続性があることを確認してください。次のポートが開いていることを確認します。
    • Linux:SSHのポート22
    • Windows:ポート445および50000

      :通信のためにSMPポートを手動で有効化する必要があります。 

  • フェイルバックジョブの実行中に、EC2インスタンスが停止または終了しないことを確認してください。
  • Phoenix DRaaSでは、4.8.8_80128以前のバージョンのバックアッププロキシでフェイルバックを行うことはできません。

手順

  1. Phoenix管理コンソールにログインします。
  2. メニューバーで [ All Organizations ] をクリックし、ドロップダウンリストから組織を選択します。
  3. メニューバーで、[ Disaster Recovery ] をクリックします
  4. 左側のウィンドウで、[ Failover Instances ] タブをクリックし、フェイルバックを起動するインスタンスのチェックボックスをオンにします。
  5. Failback ] をクリックします。
  6. 次のスクリーンショットに示すように、[ Failback Settings ] ページの [ EC2 Settings ] タブに情報を設定します。 
    DR_Failback_ec2Settings.PNG
    • EC2 Username (EC2ユーザー名):復元先の仮想マシンがEC2インスタンスに接続するために必要なユーザー名です。
    • Password (パスワード):復元先の仮想マシンがEC2インスタンスに接続するために必要なパスワードです。
    • Source EC2 Networks (復元元のEC2ネットワーク):ソース (復元元) 仮想マシンのIPアドレスです。このネットワークは、データを復元先VMware環境へ転送するために使用されます。ボックス内にソース仮想マシンのIPアドレスを指定するか、ドロップダウンリストからIPアドレスを選択します。 
    • Stop EC2 instance after failback (フェイルバック後にEC2インスタンスを停止):データセンターのアプリケーションを実行できるようにするため、フェイルバック操作完了後にAWSアカウント上のEC2インスタンスを停止するには、このチェックボックスをオンにします。実行中のEC2インスタンスと未使用のElastic IPアドレスに関連付けられたEBSストレージに対して、引き続きAWSによる課金が発生します。 
    • Exclude Partitions/Mounts (パーティション/マウントの除外):バックアップ対象外とされたパーティションまたはドライブのパスです。Linuxで制限されるマウントポイントは、/、/ usr、/ var、および/ bootです。
  7. [ Next ] クリックします。
  8. 次のスクリーンショットに示すように、[ Failback Settings ] ページの [ Destination Settings ] タブに情報を入力します。
    DR_Failback_DestSettings.PNG
    • vCenter:インスタンスをフェイルバックするvCenter設定を選択します。このリストには、Phoenix DRaaSに登録されているvCenterサーバーのみが表示されます。 
    • Backup Proxy Pool (バックアッププロキシプール):バックアッププロキシが属するバックアッププロキシプールの名前を選択します。フェイルバックをサポートし、復元先ハイパーバイザーにローカル接続されているバックアッププロキシが存在するバックアッププロキシプールを選択することを推奨します。
    • Hypervisor (ハイパーバイザー):EC2インスタンスをフェイルバックするvCenter内のESXiハイパーバイザーのIPアドレスを選択します。
    • Datastore (データストア):EC2インスタンスをフェイルバックするデータストアを選択します。
    • Conpute Resources (コンピューティングリソース):EC2インスタンスをフェイルバックするホスト、クラスター、またはリソースプールを選択します。データセンターやフォルダーを選択することはできません。
    • VM Folder (VMフォルダー):EC2インスタンスをフェイルバックするデータセンター階層配下のフォルダーを選択します。
    • Network (ネットワーク):復元先ハイパーバイザーで利用可能なネットワーク設定を選択します。
    • VM Name (VM名):ターゲット (復元先) 仮想マシンの名前です。
    • VM Tags (VMタグ):ターゲット (復元先) 仮想マシンに提供するタグのリストです。タグを使用すると、フェイルオーバーされた仮想マシンを識別できるようになります。 
    • Use static IP for the destination VM (復元先VMに静的IPを使用):仮想マシンに事前構成済みの静的IPを使用する場合は、このチェックボックスをオンにします。このチェックボックスを選択すると、次のフィールドが表示されます。
      • DNS:ドメインネームシステム(DNS)サーバーのIPアドレスです。 
      • Default Gateway (デフォルトゲートウェイ):ネットワークで使用されるルーターのIPアドレスです。
      • Subnet (サブネット):復元先仮想マシンに存在するソースネットワークのうち、フェイルバック時に使用されるサブネットです。
      • IPアドレス:データセンターでデータをフェイルバックする復元先仮想マシンのIPアドレスです。
    • Keep VM(s) powered-off after failback (フェイルバック後にVMを電源オフのままにする):フェイルバックプロセス時にアプリケーションの更新が失われないようにするため、フェイルバック操作完了後にデータセンターの仮想マシンをシャットダウンしておくには、このチェックボックスをオンにします。
  9. Failback ] をクリックします。

選択したEC2インスタンスに対してフェイルバックが起動されます。Phoenixは、この操作のフェイルバックジョブを生成します。Job Details ] ページで、フェイルバックジョブと進行状況ログの詳細を表示できます。vCenterデータセンターのバックアッププロキシは、S3バケットからターゲット (復元用) 仮想マシンをダウンロードし、ターゲット仮想マシンを使用してデータセンター上で仮想マシンを起動します。仮想マシンはフェイルオーバーしたEC2インスタンスに接続し、Phoenix DRaaSがこの仮想マシンにデータを転送します。

:ターゲット仮想マシンに自動構成ルールを適用した場合、Phoenixはその仮想マシンをバックアップ対象として自動的に構成します。フェイルバック操作が完了すると、構成された仮想マシンの次のバックアップはフルバックアップになります。

 

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