NASプロキシの追加とアクティベート
Phoenix Editions: Business
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このセクションでは、Phoenix管理コンソールでNASプロキシの追加とアクティベートを行う手順を記します。これはNAS共有のバックアップをPhoenixで構成する最初の手順です。
NASプロキシを追加およびアクティベートするには、以下を行う必要があります。
- Phoenix管理コンソールでのNASプロキシ追加
- 以下のサーバー上でのNASプロキシのインストールとアクティベート:
NAS プロキシ追加時の考慮事項
Phoenix はSMBおよびNFSのNAS共有のバックアップをサポートします。SMBのNAS共有をバックアップするには、WindowsサーバーにNASプロキシをインストールする必要があります。同様に、NFSのNAS共有をバックアップするには、LinuxサーバーにNASプロキシをインストールする必要があります。
NAS プロキシの追加
- Phoenix管理コンソールにログインします。
- メニューバーで All Organizations をクリックし、ドロップダウンリストからNASデバイスを追加したい組織を選択します。
- メニューバーで NAS をクリックします。
- NAS ページで以下を行います。
- 最初のNASプロキシを追加しようとしている場合、以下のページが表示されます。Add NAS proxy をクリックします。
- 既存のNASプロキシ一覧にNASプロキシを追加する場合、NAS proxy タブを開き Add New NAS proxy をクリックします。
- 最初のNASプロキシを追加しようとしている場合、以下のページが表示されます。Add NAS proxy をクリックします。
- Add NAS proxy ページで Install Druva Phoenix Agent の下にある Next をクリックします。
Click here リンクをクリックするとNASプロキシのインストーラーがダウンロードできるWebページが開きます。NASプロキシはPhoenixエージェントと同じなので、このPhoenix エージェントインストーラーをダウンロードします。 - Generate Activation Token ページにて以下の情報を入力し、Nextをクリックします。
フィールド 説明 Token Description
(必須フィールド)アクティベーショントークンの説明です。 This token can activate
アクティベーショントークンがアクティベートできるホストの数です。
デフォルト値は25です。
The token expires in
アクティベーショントークンが期限切れとなる日数です。
デフォルト値は7日です。
- Activation で Copy をクリックし、クリップボード0にアクティベーショントークンを保存します。このトークンを使用してWindowsまたはLinuxサーバーにNASプロキシをアクティベートします。
Phoenix はこれらトークンを保存し、Phoenix管理コンソールの Manage > Activation tokens で表示して再度コピーできます。 - Finish をクリックします。
Windows サーバー上でのNASプロキシのインストールとアクティベート
NAS プロキシは、NAS共有のバックアップとリストアを処理するPhoenixエージェントです。SMB NAS共有のバックアップを行う場合、WindowsサーバーにNASプロキシをインストールする必要があります。
はじめに
以下を確認してください。
- NASプロキシをインストールするサーバーに管理者としてログインすること。
- サーバーが NAS プロキシのサポートマトリックス に記載された要件に一致していること。
- サーバーにNASプロキシのインストーラーをダウンロードしたこと。インストーラーは Druva ダウンロードページ からダウンロードできます。また、NASプロキシの追加時にPhoenix管理コンソールからインストーラーをダウンロードすることもできます。
NAS プロキシのインストール
- NAS プロキシのインストーラーをダウンロードした場所へ移動します。
- NASプロキシインストーラーをダブルクリックします。
- Next をクリックします。
- Install location ボックスで、インストールするホームディレクトリを入力または選択します。
- Install をクリックします。
- インストールが完了したら、Finishをクリックします。
コマンドラインでのインストール
コマンドプロンプトより、以下のコマンドを実行します。
msiexec /i <path to Phoenix msi> /qn /quiet /log <path to log file>
Webプロキシの設定 (オプション)
NAS プロキシはインターネット経由でPhoenixクラウドに接続します。ネットワーク基盤でWebプロキシを使用している場合、Webプロキシを使用してPhoenixクラウドとの接続を確立するようNASプロキシを設定します。
検討事項:
- プロキシ設定を行う前に、NASプロキシが動作していることを確認してください。
- Druvaは、Webプロキシのベーシック認証のみサポートしています。
- <proxy_IP>, <proxy_user>, <proxy_password> には引用符を使用しないでください。
- プロキシ設定に必須の入力パラメータがない場合、プロキシ設定ユーティリティは失敗します。
手順
- コマンドライン インターフェイスのウインドウを開きます。
- ディレクトリパスを、NASプロキシがインストールされているシステム上の場所に変更します。
Windowsのデフォルトのパス: C:\Program Files\Druva\Phoenix Agent - コマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行します。
PhoenixNASControl.exe set_proxy_details -t <proxy_type> -i <proxy_IP>:<port> -u <proxy_user> -p <proxy_password>
上記コマンドで使用する属性を以下に説明します。属性 説明 <proxy_type> Druva は以下の種類のプロキシをサポートします。 - http
- socks4
- socks5
<proxy_IP> プロキシサーバーのIPアドレスです。 <port> プロキシのポート番号です。 <proxy_user> プロキシの認証情報です。 <proxy_password>
追加情報
- TMG (Threat Management Gateway; ファイアウォールやプロキシなど) は指定されたタイムアウト時間経過後、IDLE接続を切断します。これはエージェントにサーバーとの接続を再試行させるためです。
Note: TMGアプリケーションでは、接続タイムアウト値を5分に設定することを推奨します。
- NASプロキシとCloudCacheサーバーの設定ファイルのパスは以下の通りです。
OS パス Windows
C:\ProgramData\Phoenix\NAS\Phoenix.cfg
- プロキシを設定した後にプロキシ設定を削除する場合、Phoenix.cfgから以下のプロキシエントリを手動で削除する必要があります。
- PROXY_USER
- PROXY_SERVER
- PROXY_TYPE
- PROXY_PASSWD2
Note: 上記エントリを削除した後、USE_PROXY = False をPhoenix.cfgに設定します。
- プロキシ情報の設定が失敗した場合、そのマシンからプロキシサーバーのIPアドレスにpingを実行し、proxy_userとproxy_passwordを確認します。
Windows サーバー上でのNASプロキシのアクティベート
NASプロキシをインストールしたら、プロキシ追加時にPhoenix管理コンソールで生成したアクティベーショントークンを使用してアクティベートする必要があります。トークンは一意の識別子として機能し、NASプロキシのワンタイム認証を実行します。アクティベーション語、NASプロキシはPhoenixクラウドとの永続コネクションを確立します。
Note: Druva は共通するものがあるサーバーをアクティベートするために一つのトークンを使用することを推奨します。たとえば、同じ部門に配置されるすべてのNAS共有をアクティベートにするためにトークンを使用する場合があります。
NAS プロキシのアクティベート手順:
- Phoenix管理コンソールの Manage > Activation Token でアクティベーショントークンを取得します。
- コマンドプロンプト ウインドウを開き、NASプロキシの .msi ファイルがインストールされた場所へ移動します。
通常は C:\Program Files\Druva\Phoenix Agent になります。
- Phoenix Cloudの場合: PhoenixNasControl.exe activate <token>
- GovCloudの場合: PhoenixNasControl.exe govcloud activate <token>
上記のいずれのコマンドで、<token> はNASプロキシのアクティベーショントークンです。
サーバー名は大文字と小文字が区別されません。"ABC" と "abc" というサーバーを同時に登録することはできません。この場合、Phoenixは "Server display name already exists. Cannot register the server with same display name (サーバーの表示名が既に存在します。同じ表示名でサーバーを登録できません)" というエラーメッセージを表示します。
Linux サーバー上でのNASプロキシのインストールとアクティベート
NAS プロキシは、NAS共有のバックアップとリストアを処理するPhoenixエージェントです。NFS NAS共有のバックアップを行う場合、LinuxサーバーにNASプロキシをインストールする必要があります。
はじめに
以下を確認してください。
- NASプロキシをインストールするサーバーに管理者としてログインすること。
- サーバーが NAS プロキシのサポートマトリックス に記載された要件に一致していること。
- サーバーにNASプロキシのインストーラーをダウンロードしたこと。インストーラーは Druva ダウンロードページ からダウンロードできます。また、NASプロキシの追加時にPhoenix管理コンソールからインストーラーをダウンロードすることもできます。
RHEL, CentOS, SLES での NAS プロキシのインストール
- NASプロキシのインストーラーが置かれたディレクトリに移動します。
- 以下のコマンドを実行します。
rpm –ivh <package name>
ここで <package name> はインストーラーの拡張子付きの名前です。
Ubuntu での NAS プロキシのインストール
- NASプロキシのインストーラーが置かれたディレクトリに移動します。
- 以下のコマンドを実行します。
dpkg –i <package name>
ここで <package name> はインストーラーの拡張子付きの名前です。
Webプロキシの設定 (オプション)
NAS プロキシはインターネット経由でPhoenixクラウドに接続します。ネットワーク基盤でWebプロキシを使用している場合、Webプロキシを使用してPhoenixクラウドとの接続を確立するようNASプロキシを設定します。
検討事項
- NASプロキシが動作していることを確認してください。
- 特殊文字がある場合はエスケープシーケンスを使用してください。
- プロキシ設定に必須の入力パラメータがないか指定された順番が誤っている場合、Webプロキシ設定ユーティリティは失敗します
手順
- コマンドライン インターフェイスのウインドウを開きます。
- ディレクトリパスを、NASプロキシがインストールされているシステム上の場所に変更します。
UNIX のデフォルトパス: /opt/Druva/Phoenix - コマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行します。
PhoenixNasActivate set_proxy_details -t <proxy_type> -i <proxy_IP>:<port> -u <proxy_user> -p <proxy_password>
上記コマンドで使用する属性を以下に説明します。属性 説明 <proxy_type> Druva は以下の種類のプロキシをサポートします。 - http
- socks4
- socks5
<proxy_IP> プロキシサーバーのIPアドレスです。 <port> プロキシのポート番号です。 <proxy_user> プロキシの認証情報です。 <proxy_password>
Phoenix エージェントはWebプロキシを利用できるように設定されます。
追加情報
- TMG (Threat Management Gateway; ファイアウォールやプロキシなど) は指定されたタイムアウト時間経過後、IDLE接続を切断します。これはエージェントにサーバーとの接続を再試行させるためです。
Note: TMGアプリケーションでは、接続タイムアウト値を5分に設定することを推奨します。
- NASプロキシとCloudCacheサーバーの設定ファイルのパスは以下の通りです。
OS パス Linux /etc/Phoenix/NAS/Phoenix.cfg - プロキシを設定した後にプロキシ設定を削除する場合、Phoenix.cfgから以下のプロキシエントリを手動で削除する必要があります。
- PROXY_USER
- PROXY_SERVER
- PROXY_TYPE
- PROXY_PASSWD2
- Phoenix.cfgファイルからプロキシエントリを削除した後、このファイルに USE_PROXY = FALSE を記述してください。
Linux サーバー上でのNASプロキシのアクティベート
NASプロキシをインストールしたら、プロキシ追加時にPhoenix管理コンソールで生成したアクティベーショントークンを使用してアクティベートする必要があります。トークンは一意の識別子として機能し、NASプロキシのワンタイム認証を実行します。アクティベーション語、NASプロキシはPhoenixクラウドとの永続コネクションを確立します。
CentOS, Ubuntu, RHEL, SLES の各Linux 上でNASプロキシをアクティベートする手順は同じです。
Note: Druva は共通するものがあるサーバーをアクティベートするために一つのトークンを使用することを推奨します。たとえば、同じ部門に配置されるすべてのNAS共有をアクティベートにするためにトークンを使用する場合があります。
Linuxサーバー上でNAS プロキシをアクティベートするには以下を行います。
- コマンドプロンプトを開きます。
- opt/Druva/Phoenix/lib ディレクトリに移動します。
- 以下のコマンドを実行します。
- Phoenix Cloudの場合: PhoenixNasControl activate <token>
- GovCloudの場合: PhoenixNasControl govcloud activate <token>
上記のいずれのコマンドで、<token> はNASプロキシのアクティベーショントークンです。
サーバー名は大文字と小文字が区別されません。"ABC" と "abc" というサーバーを同時に登録することはできません。この場合、Phoenixは "Server display name already exists. Cannot register the server with same display name (サーバーの表示名が既に存在します。同じ表示名でサーバーを登録できません)" というエラーメッセージを表示します。