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NAS共有向けバックアップポリシーの管理

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NAS共有のバックアップポリシーについて

バックアップポリシーは、バックアップ対象データの種別や自動バックアップのスケジュールを定義するルールです。バックアップポリシーを作成し、1つまたは複数のバックアップセットに割り当てることができます。NAS共有をバックアップ対象に設定した後、共有内のデータはバックアップポリシーに設定されたスケジュールに従ってバックアップされます。 

NAS共有向けバックアップポリシーは以下を定義します。

  • バックアップに包含または除外するファイルとフォルダー
  • バックアップジョブを開始する時間
  • NAS共有からバックアップするスケジュール
  • NASプロキシが共有をバックアップするときに使用する帯域
  • 過去のスナップショットの保存期間

Note: Phoenixにはデフォルトのバックアップポリシーがあります。デフォルトのバックアップポリシーはすべてのファイル種別をバックアップするよう設定されています。1つまたは複数のサーバーグループにデフォルトのバックアップポリシーを割り当てることができます。このバックアップポリシーは更新または削除することもできます。

バックアップポリシー作成のベストプラクティス

  • NASデバイス上のNAS共有数とNAS共有上のデータ変更頻度に応じて、必要なだけバックアップポリシーを作成できます。たとえば、頻繁に変更されるNAS共有の場合、バックアップポリシーを作成して一日おきに短時間のバックアップを実行し、週に一回長期間バックアップを行うようスケジュールを定義できます。
  • Druva はSMBおよびNFS共有向けに別々のポリシーを作成することを推奨します。
  • バックアップポリシーでは、NAS共有のバックアップスケジュールが定義されます。スケジュールはNAS共有上のデータ変更量と頻度に応じて設定する必要があります。スケジュールでは、Phoenixクラウドへのデータ転送時に利用できる帯域も考慮する必要があります。大量のデータがバックアップされる場合、ピーク時以外 (週末や勤務時間後) にバックアップが実行されるようスケジュールできます。
  • 保存ポリシーを設定する際に、データの重要性とデータの変更頻度やリストア頻度も考慮に入れることができます。保存期間を設定するときに考慮する重要な要素に以下があります。
    • 法的要件
    • ストレージコスト
    • データの種類 

Note: バックアップポリシーで定義するバックアップスケジュールは組織のポリシーによっても異なります。 

バックアップポリシーの追加

本セクションでは、NAS共有のバックアップポリシーを作成する手順を説明します。

NAS共有のバックアップポリシーを追加する前に、以下を読んでください。

バックアップポリシーの追加手順

手順 1: 一般情報の入力

  1. Phoenix管理コンソールにログインします。
  2. メニューバーで All Organizations をクリックし、ドロップダウンリストから組織を選択します。
  3. メニューバーで Manage > Backup Policies をクリックします。
  4. Create New Backup Policy> NAS をクリックします。
  5. Create New Backup Policy の Summary タブで以下の情報を入力します。

    NewNASPolicy.png
    フィールド 説明
    Name 作成するバックアップポリシーの名前です。
    Description バックアップポリシーの簡単な説明です。 
  6. Next をクリックしてバックアップスケジュールを定義します。

手順 2: バックアップスケジュールの定義

  1. Backup Schedule タブで以下の情報を入力します。

    BackupSchedule.png
     
    フィールド 説明

    Start at

    バックアップを開始する時刻です。

    Duration      

     

    バックアップ操作を停止するまでの時間です。

    たとえば、開始時刻 (Start at) を午前9時に指定して、Durationを2時間に設定した場合、サーバーのバックアップは午前9時に開始し、完了していなくても午前11時に停止します。

    Max Bandwidth (Mbps)

     

    Phoenixにデータをバックアップする際、NASプロキシが消費できる最大帯域です。

    スケジュールバックアップの場合、ジョブは設定された帯域を消費します。しかし、手動で起動されたバックアップの場合、ジョブはネットワーク上で使用可能な帯域を消費します。
    Repeat on バックアップを実行する日 (曜日) です。
    Delete a schedule 削除  アイコンは、複数のスケジュールを追加した場合にのみ表示されます。スケジュールが1つだけ定義されている場合は、削除することはできません。

    Add More

    		 複数のスケジュールを作成するには、作成するスケジュールの数だけ Add More をクリックします。

    Ignore backup duration for first backup

    初回バックアップジョブで、指定されたバックアップ期間を無視します。

    このオプションを無効にすると、初回バックアップのバックアップ期間を無効にできます。

    Automatic Retry

    バックアップの自動リトライオプションを設定します。詳細は Backup Retry を参照してください。

    Note: 自動リトライオプションを定義しない場合、 Automatic Retry チェックボックスのチェックを外します。

    Max number of retries

    アクティブなスケジュールウインドウ (開始時刻からバックアップ期間) におけるジョブの最大試行回数です。デフォルトではこのフィールドは2回に設定されます。

    Wait interval before each retry

    各リトライの間の待機間隔です。デフォルトではこのフィールドは10分に設定されます。 

    Enable Smart Scan

    スマートスキャンは、バックアップのスキャン時間を最適化します。選択したバックアップスケジュールに対してスマートスキャンを有効または無効にすることができます。

    スマートスキャンを有効にすると、次のオプションを使用してスキャン時間を最適化できます。

    • Skip ACL scan for unmodified files: アクセス制御リストのスキャンには時間がかかります。変更されていないファイルのACLスキャンをスキップするには、このオプションを有効にします。
    • Only scan files created/modified in the last <number of> months: ファイルが長期間変更されない場合、このオプションを有効にして、Phoenixが変更されていないファイルをスキップするようにします。以下を選択できます。 
      • ファイルが変更または作成されていない期間として、3, 6, 9, 12 か月を選択できます。ここで1か月は30日とみなされます。たとえば、3か月を選択すると、Phoenixは過去90日間に変更または作成されていないファイルとフォルダーのスキャンをスキップします。
    • Full backup schedule: 変更されていないファイルやフォルダーをスキップする場合でも、フルスキャンを実行できます。12週間またはそれより短い期間ごとにフルスキャンを実行するように選択sできます。4週間ごとにフルスキャンを実行することが推奨されます。また、優先する曜日、時刻、期間、帯域を指定します。

    File Server FAQs も参照してください。

    Note:
    • Skip ACL scan for unmodified files オプションはLinuxサーバーには適用されません。 
    • スマートスキャンはSMB共有のみサポートします。
    • バックアップポリシーで指定されたコンテンツが変更された後の最初のバックアップはフルスキャンになります。それ以降のスキャンは設定に従います。 ​​​​

  2. Next をクリックして保存情報を定義します。

手順 3: 保存情報の定義

保存情報 (Retention) では、ストレージにバックアップしたスナップショットの保存ルールを設定します。設定値は過去のスナップショットを保持する期間を定義します。

  1. Retention タブで以下の情報を入力します。

    RetentionPolicy.png
     
    フィールド 説明

    All snapshots for

    すべてのスナップショットを保持する期間です。

    Weekly revisions for

    週次スナップショットを保持する期間です。

    Monthly revisions for

    月次スナップショットを保持する期間です。

    Yearly revisions for

    年次スナップショットを保持する期間です。

  2. Finish をクリックします。

NAS向けバックアップポリシーのコピー

毎回バックアップポリシーを作成せずに複数のバックアップポリシーを作成するために、既存バックアップポリシーのコピーを作成できます。

バックアップポリシーのコピーを作成すると、新しく作成されたバックアップポリシーはコピー元のポリシーと同じ内容になります。必要に応じて、このバックアップポリシーの内容を変更できます。

NAS共有バックアップポリシーのコピー

  1. Phoenix管理コンソールにログインします。
  2. メニューバーで All Organizations をクリックし、ドロップダウンリストから組織を選択します。
  3. メニューバーで Manage > Backup Policies をクリックします。
  4. バックアップポリシーを選択して Copy をクリックします。
  5. Copy Backup Policy ページで、以下の情報を入力します。
  • New backup policy name: 新しいバックアップポリシーの名前です。
  • 説明: ポリシーの簡単な説明です。

Note: Selected backup policy フィールドにはコピーするよう選択したバックアップポリシーの名前が表示されます。 

  1. Copy をクリックします。

バックアップポリシー名と説明の変更

  1. Phoenix管理コンソールにログインします。
  2. メニューバーで All Organizations をクリックし、ドロップダウンリストから組織を選択します。
  3. メニューバーで Manage > Backup Policies をクリックします。
  4. 名前と説明を変更したいバックアップポリシーをクリックします。
  5. Summary タブで Edit をクリックします。Edit Summary ウインドウが表示されます。

    EditPolicyNameDescription.png
  6. 必要に応じてポリシー名と説明を編集して Save をクリックします。

バックアップポリシースケジュールの変更

  1. Phoenix管理コンソールにログインします。
  2. メニューバーで All Organizations をクリックし、ドロップダウンリストから組織を選択します。
  3. メニューバーで Manage > Backup Policies をクリックします。
  4. スケジュールを変更したいバックアップポリシーをクリックします。
  5. Schedule領域にてEditをクリックします。

    EditPolicySchedule.png

  6. Edit Backup Policy Scheduleページで変更が必要なフィールドの値を入力します。
    フィールド 説明

    Start at

    バックアップを開始する時刻です。

    Duration      

     

    バックアップ操作を停止するまでの時間です。

    たとえば、開始時刻 (Start at) を午前9時に指定して、Durationを2時間に設定した場合、サーバーのバックアップは午前9時に開始し、完了していなくても午前11時に停止します。

    Max Bandwidth (Mbps)

     

    Phoenixにデータをバックアップする際、NASプロキシが消費できる最大帯域です。

    スケジュールバックアップの場合、ジョブは設定された帯域を消費します。しかし、手動で起動されたバックアップの場合、ジョブはネットワーク上で使用可能な帯域を消費します。
    Repeat on バックアップを実行する日 (曜日) です。
    Delete a schedule 削除   アイコンは、複数のスケジュールを追加した場合にのみ表示されます。スケジュールが1つだけ定義されている場合は、削除することはできません。

    Add More

    複数のスケジュールを作成するには、作成するスケジュールの数だけ Add More をクリックします。

    Ignore backup duration for first backup

    初回バックアップジョブで、指定されたバックアップ期間を無視します。

    このオプションを無効にすると、初回バックアップのバックアップ期間を無効にできます。

    Automatic Retry

     

    Phoenixがバックアップ試行失敗時に自動でリトライするようにします。自動バックアップリトライは指定したスケジュール期間でのみ行われます。

    詳細は Backup Retry を参照してください。

    Max number of retries

    アクティブなスケジュールウインドウ (開始時刻からバックアップ期間) におけるジョブの最大試行回数です。デフォルトではこのフィールドは2回に設定されます。

    Wait interval before each retry

     

    各リトライの間の待機間隔です。

    Note: デフォルトではこのフィールドは10分に設定されます。
    Enable Smart Scan

    スマートスキャンは、バックアップのスキャン時間を最適化します。選択したバックアップスケジュールに対してスマートスキャンを有効または無効にすることができます。

    スマートスキャンを有効にすると、次のオプションを使用してスキャン時間を最適化できます。

    Skip ACL scan for unmodified files
    アクセス制御リストのスキャンには時間がかかります。変更されていないファイルのACLスキャンをスキップするには、このオプションを有効にします。
    Only scan files created/modified in the last <number of> months
    ファイルが長期間変更されない場合、このオプションを有効にして、Phoenixが変更されていないファイルをスキップするようにします。以下を選択できます。 
    • ファイルが変更または作成されていない期間として、3, 6, 9, 12 か月を選択できます。ここで1か月は30日とみなされます。たとえば、3か月を選択すると、Phoenixは過去90日間に変更または作成されていないファイルとフォルダーのスキャンをスキップします。
    Full backup schedule
    変更されていないファイルやフォルダーをスキップする場合でも、フルスキャンを実行できます。12週間またはそれより短い期間ごとにフルスキャンを実行するように選択sできます。4週間ごとにフルスキャンを実行することが推奨されます。また、優先する曜日、時刻、期間、帯域を指定します。
    Note:
    • ACL スキャンはLinuxサーバーでは適用されません。
    • スマートスキャンはNTFSでは適用されません。
    • バックアップポリシー内のバックアップコンテンツを変更した場合、それ以降のスキャンはフルスキャンになります。

    File Server FAQs も参照してください。
  7. Save をクリックします。

バックアップポリシーの保存スケジュールの変更

  1. Phoenix管理コンソールにログインします。
  2. メニューバーで All Organizations をクリックし、ドロップダウンリストから組織を選択します。
  3. メニューバーで Manage > Retention Policies をクリックします。
  4. 変更したい保存ポリシーをクリックします。
  5. Retention セクションで Edit をクリックします。Edit Retention ウインドウが表示されます。

    EditPolicyRetention.png
  6. Edit Retention ウインドウで以下を変更します。
     
    フィールド 説明

    All snapshots for

    すべてのスナップショットを保持する期間です。

    Weekly revisions for

    週次スナップショットを保持する期間です。

    Monthly revisions for

    月次スナップショットを保持する期間です。

    Yearly revisions for

    年次スナップショットを保持する期間です。

バックアップポリシーの削除

クラウド管理者はバックアップポリシーを削除することができます。

手順

  1. Phoenix管理コンソールにログインします。
  2. メニューバーで All Organizations をクリックし、ドロップダウンリストから組織を選択します。
  3. メニューバーで Manage > Backup Policies をクリックします。
  4. 削除したいバックアップポリシーをクリックします。
  5. Remove Backup Policy をクリックします。

Note: 複数のバックアップセットに割り当てたバックアップポリシーを削除することはできません。e backup sets. 

 

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