エージェントのインストールとMS-SQLサーバーの登録
この記事では、サーバーにPhoenixをセットアップするための以下の手順を説明します。
はじめに
Phoenixを設定する前に、組織と管理者の設定が行われていることを確認してください。詳しくは、Phoenixでデータベースをバックアップする手順を参照してください 。
システム要件と前提条件をよく読んでください。
手順1:サーバーへのエージェントのインストール
- Phoenix Agentインストーラがダウンロードされたた場所に移動します。
- Phoenixインストーラーをダブルクリックします。
- Nextをクリックします。
- ドメインアカウントを使用する場合は、 [ ローカルシステムアカウントを使用する ] オプションを無効にして、ドメインアカウントの認証情報を入力します。
ドメインアカウントのユーザー名を "domain\username" の形式で指定します。 - インストールする場所 ボックス、タイプやインストールするホームディレクトリへのフルパスを選択します。
- インストールをクリックします。
- インストールが完了したら、[ 完了 ]をクリックします 。
[重要] エージェントのインストール時にドメインユーザーアカウントを使用する場合、エージェントのアップグレードバージョンが利用可能になったときに必ずエージェントを手動でアップグレードしてください。エージェントが自動的にアップグレードされ、ログのバックアップがSQL7エラーで失敗した場合、Phoenixエージェントはドメインアカウントの認証情報を失います。エージェントを手動でアップグレードするには、最新のエージェントをダウンロードしてサーバーにインストールし、インストール時にドメインユーザーアカウントの認証情報を入力します。
コマンドラインによるインストール
- コマンドプロンプトから、次のコマンドを実行します。
1 |
msiexec /i <path to Phoenix msi> /qn /quiet /log <path to log file> |
注: コマンドライン命令を使用してエージェントをインストールした場合、エージェントはローカルシステム管理者アカウントでインストールされます。この方法を使用する場合、ドメインアカウントの認証情報を入力することはできません。
手順2 :(オプション)WindowsでWebプロキシを設定
Phoenixエージェントはインターネット経由でPhoenix クラウドと通信し、認証、アクティベーション、登録を実行します。サーバーがWebプロキシを使用するネットワーク構成に該当する場合、ネットワーク設定によりPhoenixエージェントがPhoenixクラウドと通信できない可能性があります。次の手順を実行して、ネットワーク基盤のWebプロキシ経由でPhoenixクラウドと通信できるようにPhoenixエージェントを設定します。
はじめに、プロキシ設定の前にPhoenixエージェントがインストールされ実行されていることを確認してください。
Webプロキシの設定
- コマンドラインインターフェイスのウィンドウを開きます。
- コマンドラインインターフェースで、CLI上のディレクトリをPhoenixエージェントがインストールされているディレクトリに移動します。
デフォルトでは、PhoenixエージェントはC:\Program Files\Druva\Phoenix Agentにインストールされています。
たとえば、CLIでディレクトリを変更するには、次のコマンドを実行します。cd "C:\Program Files\Druva\Phoenix Agent"- コマンドプロンプトで、次のコマンドを実行します
。PhoenixControl.exe set_proxy_details -t proxy_type -i proxy_IP:port -u proxy_user -p proxy_passwordフィールド
詳細
Proxy_type
Druvaは以下のプロキシタイプをサポートします。
- http
- socks4
- socks5
Proxy_IP
プロキシサーバーのIPアドレスです。
Port
プロキシのポート番号です。
Proxy_user
プロキシのユーザー名です。認証のないプロキシの場合は * を入力します。
Proxy_password
プロキシパスワードです。認証のないプロキシの場合は * を入力します。
- コマンドプロンプトで、次のコマンドを実行します
- Webプロキシが設定されます。
注:DruvaはWebプロキシでベーシック認証のみをサポートしています。
追加情報
- TMG (Threat Management Gateway; ファイアウォールやプロキシなど) は指定されたタイムアウト時間経過後、IDLE接続を切断します。これはエージェントにサーバーとの接続を再試行させるためです。
注:TMGアプリケーションでは、接続タイムアウト値を5分に設定することを推奨します。
- Phoenix エージェントとCloud Cacheサーバーの設定ファイルのパスは以下の通りです。
Windowsエージェントの場合:C:\ProgramData\Phoenix\Phoenix.cfg
- プロキシを設定した後にプロキシ設定を削除する場合、Phoenix.cfgから以下のプロキシエントリを手動で削除する必要があります。
- PROXY_USER
- PROXY_SERVER
- PROXY_TYPE
- PROXY_PASSWD2
注:上記エントリを削除した後、USE_PROXY = False をPhoenix.cfgに設定します。
- プロキシの詳細設定に失敗した場合、そのマシンからプロキシサーバのIPアドレスにpingを実行し、proxy_userとproxy_passwordを確認してください。
手順3:アクティベーショントークンの生成
- Phoenix管理コンソールにログオンします。
- メニューバーの [ All Organization ] をクリックし 、MS-SQLサーバーを追加する組織を選択します。
- メニューバーで、[ Protect ] > [ MS-SQ Server ] の順にクリックします。
- MS-SQLページで Register New Serverをクリックします。初めてサーバーを登録する場合は、[ Get Started - Register New Server ] をクリックします。
- [ Register New Server ] をクリックすると、[ Register Server ] ウィザードが開きます。[ Register Server ] ウィザードには、Install Druva Phoenix Agent (Druva Phoenixエージェントのインストール)、Generate Activation Token (ライセンス認証トークンの生成)、Server Activation (サーバーのライセンス認証) の3つのセクションがあります。
- [ Install Druva Phoenix Agent ] セクションでは、エージェントをインストールするためにサーバー上で実行するエージェントの実行ファイルをダウンロードできます。
- Nextをクリックします。[ Generate Activation Token ] セクションでは、トークンの説明、登録するサーバーの数、トークンの有効期間を設定できます。デフォルトでは、7日以内に25台のサーバーを登録できるトークンが使用できます。
- [ Server Activation ] セクションに、エージェントをアクティベートするために必要なアクティベーショントークンが表示されます。アクティベーショントークンをコピーして、[ Finish ] をクリックします。
注: Phoenixは Manage > Activation Tokens でアクティベーショントークンを一覧表示します。
手順4:エージェントのアクティベート
WindowsサーバーにPhoenixエージェントをインストールしたら、サーバー登録時にPhoenixが生成したアクティベーショントークンを使用してそのPhoenixエージェントをアクティベートする必要があります。このトークンは一意の識別子として機能し、Phoenixエージェントのワンタイム認証を実行します。
認証後、PhoenixエージェントはPhoenix クラウドと永続コネクションを確立します。
注:共通するものがあるサーバーをアクティベートするために一つのトークンを使用することを推奨します。たとえば、地理的に同じ場所に配置されるすべてのサーバーをアクティベートにするためにトークンを使用する場合があります。
手順
- Phoenixが生成したアクティベーショントークンをコピーします。
- Phoenixエージェントのショートカットをダブルクリックします。Druva Phoenixウィンドウが表示されます。
- 以下の情報を入力します。
フィールド 説明 Enter Activation Token
サーバー登録時に生成されたアクティベーショントークンを入力してください。
Server Name
ユニークなサーバー名を入力します。
注:サーバ名に特殊文字を含めることはできません。
注:Phoenixクラウドに対してPhoenixエージェントをアクティベートする場合、GovCloudチェックボックスをチェックしないでください。
- [ Activate ] をクリックします。
注:クライアントに標準のタイムゾーンを設定してください。
- クライアントバージョン4.0以前では、クライアントにローカルタイムゾーンを設定すると “Internal Error” と表示されます。
- クライアントバージョン4.0以降では、クライアントにローカルタイムゾーンを設定すると以下のエラーが表示されます。
コマンドラインによるアクティベーション
サードパーティ製ツールを使用してPhoenixエージェントを一括導入を行う場合、コマンドライン方式を使用してPhoenixエージェントをアクティベーションできます。デフォルトでは、エージェントPhoenixControl.exe はC:¥Program Files¥Druva¥Phoenix Agentの場所にあります。クライアントをアクティベートするとき、任意の場所からPhoenixControl.exeを実行できます。
コマンドプロンプトから、次のコマンドを実行します。
- Phoenixクラウドの場合:
1 |
PhoenixControl.exe activate <token> - -ServerName <ServerName> |
<token>は、Phoenixがサーバー登録時に生成したアクティベーショントークンを表します。
- GovCloudの場合:
1 |
PhoenixControl.exe activate govcloud <token> - -ServerName <ServerName> |
注:サーバー名は大文字と小文字を区別しません。"ABC" と "abc" というサーバーを同時に登録することはできません。この場合、Phoenixは "Server display name already exists. Cannot register the server with same display name (サーバーの表示名が既に存在します。同じ表示名でサーバーを登録できません)" というエラーメッセージを表示します。
Phoenixエージェントを最新の利用可能なバージョンにアップグレードできます。詳しくは、エージェントのアップグレードを参照してください 。
Phoenix管理コンソールでは、アクティベートしたサーバーは手順1で選択した組織配下に登録されます。サーバーで使用可能なインスタンスや可用性グループを参照するには、Phoenix管理コンソールにログオンして組織を選択後、Protect > MS-SQL Servers > All SQL Resources タブをクリックしてください。
次の手順
SQLサーバーを登録したら、バックアップ対象に設定できます。