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Druva

システム要件

Phoenix Editions: File:/tick.png Business File:/cross.png Enterprise File:/tick.png Elite

本項は、以下のセクションを含みます。

データベースをバックアップするようPhoeinxを設定する前に、本項で説明しているすべての要件を必ず確認してください。

サポートレベルの定義

Druvaは以下のようにプラットフォームのサポートレベルを分類しています。

  • 認定プラットフォーム (Certified Platforms) 
    認定プラットフォームは、QA (品質保証) チームによって完全テストが行われたものです。Druvaはこれら環境を認定し、すべてのクラウドリリースで定期的なテストを実施し、期待通りに機能が動作することを確認します。
  • サポートプラットフォーム (Supported Platforms)  サポートプラットフォームは、すべてのクラウドリリースでDruva QAチームによってテストされませんが、機能は期待通りに動作すると考えられます。Druvaはこれらプラットフォームをサポートします。実用化に時間とリソースを必要とする問題は対処されないことがあります。

認定プラットフォーム

Windows Server (x86-64)

(Standard と Enterprise エディション)

SQL serverのエディション

Windows Server 2016 (x86-64)

  • SQL Server 2016 SP1 
  • SQL Server 2014

Microsoft Windows Server 2012 R2

  • SQL Server 2016 SP1
  • SQL Server 2014
  • SQL Server 2012 Service Pack (SP) 2
  • SQL Server 2008 Service Pack (SP) 4
  • SQL Server 2008 R2 SP 3

Microsoft Windows Server 2012 

  • SQL Server 2016 SP1
  • SQL Server 2012 SP 2
  • SQL Server 2008 R2 SP 3
  • SQL Server 2008 RTM

Microsoft Windows Server 2008 R2 SP 1

  • SQL Server 2012 SP 2
  • SQL Server 2008 RTM

Microsoft Windows Server 2008 R2

  • SQL Server 2008 R2 SP 3
  • SQL Server 2008 RTM

Microsoft Windows Server 2008 SP 2

  • SQL Server 2012 SP 2
  • SQL Server 2008 R2 SP 3
  • SQL Server 2008 RTM

Microsoft Windows Server 2008

  • SQL Server 2008 SP 4
  • SQL Server 2008 RTM

前提条件

  • Phoenix エージェントは、ボリュームシャドウコピーサービス (VSS) と連携してデータをバックアップします。サーバーのバックアップが正常に行われるようにするには、ボリュームシャドウコピーサービスが実行されていることを確認してください。
  • Druva は Microsoft のネイティブ VSS プロバイダーを使用することを推奨します。サードパーティーのVSSプロバイダーを使用する場合、このプロバイダーを認識するようPhoenixを設定する必要があります。 
  • MS-SQLサーバー上でSQL Writer Service が実行されていることを確認してください。 
  • シャドウコピーストレージが置かれたドライブ上のディスクスペースが、データベースの累積サイズに適していることを確認します。別ドライブにシャドウコピーを書き込むようVSSを設定する方法については、Set VSS to write shadow copies to a separate NTFS volume を参照してください。
  • SQLサーバーのWindows認証を有効にしてください。詳細については Change Server Authentication Mode を参照してください。 
  • ローカルシステムアカウントに以下の権限があることを確認します。
    パーミッション 説明
    Sysadmin SQLサーバーのバックアップとリストア時に必要です。
  • バージョン4.6.5以前のエージェントを実行している場合、SQLCMDシステム変数パスを、SQLCMDユーティリティディレクトリへのパスを反映するよう設定します。この変数が正しく設定されていないと、MS-SQLサーバーとのバックアップおよび復元は失敗します。 
  • データベースのログバックアップを実行する場合、データベースを必ず完全復旧 (FULL RECOVERY) モードに設定してください。復元モード変更の詳細については、データベースの復元モデルの表示または変更参照してください  。  
  • MicrosoftがSQL 2012で可用性グループを導入したことにより、PhoenixはMS-SQL Server 2012以降の可用性グループデータベースのバックアップをサポートしました。
  • 可用性グループ内のすべての1次ノードと2次ノードにPhoenixエージェントを必ずインストールしてください。
  • セカンダリノードから正常にバックアップされるように、必ずセカンダリノードのReadable secondaryオプションを有効にしてください。
  • 可用性グループ内のすべてのノードに、Phoenixエージェントの同一バージョンがインストールされている必要があります。
  • Phoenixエージェントをドメインユーザーアカウントで実行したい場合、次の手順を実行します。
    • SQLサーバーのローカル管理グループ配下にドメインユーザーが追加されていることを確認してください。
    • PhoenixエージェントとSQL Server VSSライターサービスが、同じドメインユーザーアカウントを使用してログオンされていることを確認してください。(デフォルトでは、両サービスはローカルシステムアカウントを使用してログオンします。)
    • Sysadmin権限がSQLサーバーのドメインユーザーに割り当てられていることを確認してください

主な考慮事項

以下に、Phoenixがデータベースのバックアップおよびリストアでサポートし使用するMS-SQLとWindowsの機能に関する情報を記します。

  • Phoenix は MDF, NDF, LDF ファイルのバックアップをサポートします。 
  • Phoenix は NTFSボリューム上に作成されたデータベースのみをサポートします。 
  • Phoenix はファイルストリーム データベースのバックアップをサポートします。 
  • Phoenix は暗号化またはミラー化されたSQLサーバーデータベースのバックアップをサポートしません。そのようなデータベースはバックアップから除外してください。
  • Phoenix は名前にアポストロフィ (') またはカンマ (,) を含むデータベースのバックアップをサポートしません。そのようなデータベースはバックアップから除外してください。
  • Phoenix はトランサクションログの切り捨てをサポートします。Phoeinxがバックアップを行った後、トランザクションログは切り捨てられます。
  • ログバックアップは日次保存ポリシーに基づき保持されます。ログバックアップは日次保持期間を過ぎると削除されます。週次、月次、年次の保存ポリシーは、ログバックアップには適用されません。
  • バックアップされているデータベースがシングルユーザーデータベースのみの場合、シングルユーザーデータベース向けのログバックアップは失敗します。シングルユーザーデータベースのみではない場合、ログバックアップジョブはエラーありで正常に終了します。
  • MS-SQL エージェント の バージョン 4.6.5 以前では、ドライブのルート上に存在する MDF, NDF, LDF ファイルのバックアップはサポートされません。たとえば、MDFファイルが D:\ にある場合、これらファイルのバックアップは失敗します。そのため、 MDF, NDF, LDF ファイルはドライブ配下のサブフォルダー内 (たとえば D:\Thisfolder) に存在することを確認する必要があります。  
  • Phoenixは、秘密鍵を使用して暗号化されたデータベースをバックアップおよび復元することができます。ただし、データベース復元先のSQLサーバーにバックアップされたデータベースの暗号化に使用された証明書とキーが存在している必要があります。

MS-SQL サーバーの制限事項

バックアップまたはリストアジョブが失敗したときのシナリオとして考えられる内容を以下に記します。

  • 最終ログバックアップが成功した後にデータベースの復元モデルがFULLからSIMPLEに変更された場合、次のログバックアップはスキップされます。
  • Phoenixアプリケーションの最終ログバックアップの後にサードパーティ製ツールがログバックアップを実行した場合、そのログバックアップは次の完全/差分バックアップが開始されるまで失敗します。
  • ログバックアップが開始され、同じデータベースがアプリケーションまたはユーザーによるリストア処理で上書きされた場合、そのログバックアップは次のフルバックアップジョブが完了するまで失敗します。
  • データベースのポイントインタイムリストアが利用できない(何らかの理由でトランザクションログがバックアップされていない)場合、データベースは利用可能な最も近いリストアポイントにリストアされます。
  • エージェントは最大64個のデータベースをバックアップするテストが行われています。しかし、Microsoftは34個以下のデータベースのスナップショットバックアップのみ一度に作成することを推奨しています。Microsoftの記事を参照してください。64ビットSQLサーバーでその値よりも多くのデータベースをバックアップする場合、Max Worker Threads 設定値を増やしてください。 
  • 他のVSSベースのバックアップソフトウェアの存在により、エージェントのVSSスナップショットメカニズムが失敗する可能性があります。
  • サードパーティのバックアップソリューションが原因で、MS-SQLサーバーのバックアップが失敗する可能性があります。本製品は、すべてのバックアップ製品を使ったテストは行われていません。
  • サードパーティのVSSプロバイダーを使用している場合、製品が動作しない可能性があります。デフォルトのMicrosoftプロバイダーを使用することを推奨します。
  • Windowsの制限により、復元パスが260文字を超えると復元ジョブが失敗する可能性があります。 
  • シングルユーザーデータベースログのバックアップはスキップされます。
  • すべてのデータベース属性が復元されるわけではありません。例えば、読み取り専用属性、制限付きアクセス、所有者、Broaker有効などです。
  • フォルダ圧縮プロパティが有効になっているフォルダー/ディレクトリに復元すると、MS-SQLサーバーインスタンスへの復元が失敗します。
  • シングルユーザーデータベースを他のユーザーが使用している場合は、バックアップしないでください。バックアップが失敗する可能性があります。
  • MS-SQLインスタンスに「復元中 (restoring)」状態のデータベースが含まれていると、復元が失敗することがあります。正常に復元するには、MS-SQLインスタンスから「復元中 (restoring)」状態のデータベースをすべて削除してください。
  • 一度のリストア要求では、インスタンス間で同一名称のデータベースをリストアすることはできません。
  • 複数タイムゾーンをまたぐポイントインタイムリストアはサポートされていません。
  • MS-SQLサーバーのバージョンをまたがった復元はサポートされておらず、互換性の問題により失敗する可能性があります。
  • 複数インスタンス間で同じデータベース名のリストアが選択されている場合、リストアは失敗します。
  • ログのバックアップやリストア中にネットワークが利用できなくなると、ログのバックアップ/復元は失敗します。これは通常のネットワーク切断の事由とは異なります。
  • MS-SQL 2012からMS-SQL 2014へのデータベーススタンバイリストアは「database upgrade needed (データベースのアップグレードが必要)」のエラーで失敗します。
  • MS-SQL 2014からMS-SQL 2012へのデータベースのリストアはVSS書き込みエラーで失敗します。
  • Phoenixは可用性グループのバックアップセットからのデータベースリストアについて、バージョン4.7.1以前のPhoenixエージェントをサポートしていません。
  • 可用性グループデータベースの復元はクラスター対応ではありません(既存のAGの一部ではありません)。復元したデータベースをAGに追加するには、可用性グループ - データベースの追加を参照してください  
  • データベースをAGに復元中、Phoenixサービスがローカルシステムアカウントで実行されている場合、復元は失敗します。AGのセットアップ中に使用されたドメインユーザーアカウントでPhoenixサービスを実行していることを確認してください。
  • 次の場合、最新のタイムスタンプを使用したポイントインタイムリストアは失敗します。 
    • セカンダリデータベースファイル(* .ndf)が削除されている
    • それ以降にログまたはフルバックアップが行われている

 

SQL FCIの主な考慮事項と制限

以下に、SQL FCIに関する主な考慮事項と制限事項に関する情報を示します。

主な考慮事項

  • PhoenixクライアントサービスとSQL FCIサービスが、クラスタ内の同一ノードで実行されている必要があります。
  • FCIへ復元する場合、復元場所はFCIに割り当てられている共有ストレージ上にある必要があります。
  • FCIのすべてのクラスタノードにPhoenixエージェントをインストールする必要があります。Phoenixエージェントのアップグレードは、すべてのノード上の全Phoenixエージェントがアップグレードされます。

制限事項

  • FCI上での可用性グループのバックアップはサポートされていません。
  • Phoenixは、同一ホスト上でFCIとスタンドアロンインスタンスの両方のバックアップをサポートしていません。
  • フェイルオーバーが発生すると、Phoenix管理コンソールに表示されるFQDNが変わります。
  • プライマリサーバーとセカンダリサーバーで別々に設定されている2つのFCIがある場合、そのうちの1つだけをバックアップ対象としてPhoenixに設定できます。

 

次の手順

開始するには、Quick steps to set up Phoenix to back up databases を読んでください。 

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