混在ワークロードがあるサーバーのバックアップ (バックアップセット)
Phoenix Editions: Business
Enterprise
Elite
Phoenixは混在したワークロードを実行するサーバーをバックアップする機能拡張があります。この機能を使用すると、単一サーバーに対するファイルサーバー (Windows) と MS-SQLデータベースサーバーの複数のデータセットに関するバックアップを構成できます。
動作
Phoenixは混在したワークロードを実行するサーバーのバックアップ設定中、またはバックアップ中に以下の動作となります。
- ファイルサーバーとMS-SQLサーバーの2つのバックアップポリシーをサーバー種類に割り当てることができます。ただし、同じ種類のバックアップポリシーを2つ割り当てることはできません。たとえば、サーバーグループに2つのファイルサーバーまたは2つのMS-SQLサーバーのバックアップポリシーを割り当てることはできません。
- サーバーグループには1つの保存ポリシーのみを割り当てることができます。
- 復元ポイントはファイルサーバーとMS-SQLサーバーのワークロード向けに別々に作成されます。
- 混在したワークロードの場合、Serversタブ (サーバーグループ詳細ページ) とConfigured (サーバー) タブのBackup Nowボタンは、両方のワークロードのバックアップを起動します。
- 最後のものを除いて、以前割り当てたバックアップポリシーの割り当てを解除することができます。ただし、サーバーグループに属するすべてのサーバーにおいて割り当て解除されたバックアップポリシーの復元ポイントが削除されるため、注意する必要があります。バックアップポリシーに関連付けられた復元ポイントを保持したいが特定ワークロードのバックアップを行いたくない場合、特定バックアップポリシーの割り当て解除するのではなく、バックアップを無効化することができます。
- サーバーに割り当てられているバックアップポリシーが同じ種類のバックアップポリシー (たとえば別のファイルサーバーのバックアップポリシーを持つファイルサーバーバックアップポリシー) に変更された場合、以前のバックアップポリシーの復元ポイントは保持され、新しいバックアップポリシーの復元ポイントと結合されます。
- サーバーの再構成時、以前のサーバーグループと同じポリシー種別を持たないサーバーグループにサーバーを割り当てると、一致しないポリシー種別に対応する復元ポイントは削除されます。たとえば、ファイルサーバーとMS-SQLサーバーのバックアップポリシーを持つサーバーグループに割り当てられているサーバーを、ファイルサーバーのバックアップポリシーのみを持つサーバーグループに再構成すると、MS-SQLサーバーのバックアップポリシー種別に対応する復元ポイントは削除されます。ファイルサーバーポリシーの復元ポイントは保持され、新しいサーバーグループのファイルサーバーポリシーの復元ポイントと結合されます。
混在したサーバーに対してファイルサーバーまたはMS-SQLサーバーのポリシーを構成するときは、以下の点を考慮する必要があります。
- LinuxとWindowsオペレーティングシステムのサーバーを含むサーバーグループに、MS-SQLのバックアップポリシーを割り当てることはできません。
- MS-SQLサーバーポリシーを持つサーバーグループにエージェントバージョン1.xのサーバーを割り当てることはできません。
- エージェントバージョン1.xのサーバーを含むサーバーグループにMS-SQLバックアップポリシーを割り当てることはできません。
- エージェントバージョン1.xのLinuxサーバーとWindowsサーバーを含む複数のサーバーが構成に選択された場合、サポートされているクライアントのみが構成されます。
- MS-SQLポリシーを持つサーバーグループにLinuxサーバーを割り当てることはできません。
- Windows Server 2003など、MS-SQL Server用にサポートされていないWindowsオペレーティングシステムのサーバーを含むサーバーグループにMS-SQLバックアップポリシーを割り当てることはできません。サポートされるオペレーティングシステムの詳細についてはシステム要件を参照してください。
制限事項
- ファイルサーバーおよびMS-SQLサーバーのワークロードのサーバーグループに関連付けられた保存ポリシーを1つだけ持つことができます。
- サーバーグループは、同じエージェントに対して複数のポリシーを持つことはできません。たとえば、サーバーグループに2つのファイルサーバーまたは2つのMS-SQLサーバーのバックアップポリシーを割り当てることはできません。
- 混在したワークロードの場合、ファイルサーバーとMS-SQLサーバーに対して同時にリストアを開始することはできません。特定ワークロードのリストアが完了するまで待つ必要があります。
- サーバーの特定のバックアップセットを直接削除することはできません。ただし、回避策 (推奨されません) として、サーバーを削除することで、サーバーの他のバックアップセットを削除することもできます。
- Last Backup Statusフィルタを使用してサーバーをフィルタすると、サーバーの他のバックアップポリシー種別が異なるステータスであったとしても、結果としてはそのフィルタに一致するすべてのサーバーが一覧表示されます。たとえば、Successfulステータスを使用してサーバーをフィルタリングした場合、結果としてSuccessfulステータスであるサーバーの一覧が表示されます。さらに、これらサーバーには、Failed、Successful with errorsのような他のステータスも表示されます。