*環境内のバックアッププロキシのバージョンアップ
Phoenix Editions: Business
Enterprise
Elite
各Phoenixリリースでは新機能と拡張機能が追加されます。これら機能を使用するには、Phoenixエージェントまたはバックアッププロキシの最新バージョンが必要です。PhoenixによりPhoenixバックアッププロキシの定期的なアップデートが提供され、新しい機能と拡張機能が利用できるようになります。アップデートにはバグ修正やパフォーマンス改善も含まれています。
アップデート機能を利用するには、Phoenixバックアッププロキシを最新バージョンにアップグレードする必要があります。このセクションでは、利用環境でPhoenixバックアッププロキシをアップグレードする方法に関するオプションも提供します。
Phoenix管理者は以下の方法でPhoenixバックアッププロキシをアップグレードできます。
- Phoenix管理コンソール経由のバックアッププロキシのバージョンアップ
- RPMによるバックアッププロキシのバージョンアップ
Phoenix管理コンソール経由のバックアッププロキシのバージョンアップ
エージェントアップグレード機能を使用すると、ワンクリックでPhoenix管理コンソールからバックアッププロキシを最新バージョンにアップグレードできます。サーバーにインストールされているバックアッププロキシバージョンを確認するには Phoenix バックアッププロキシのバージョン表示 を参照してください。
Note: エージェントのアップグレード機能はバージョン4.6.8以降でサポートされています。この機能を使用するには、手動でバージョン4.6.8以上にアップグレードしておく必要があります。マニュアルでバックアッププロキシをバージョンアップする方法は RPMによるバックアッププロキシのバージョンアップ を参照してください。
手順
- Phoenix管理コンソールにログインします。
- ドロップダウンリストからAll Organizationsを選択し、設定する組織を選択します。メニューバーからVMwareをクリックします。
- 表示されたリストからvCenter / Hypervisor を選択します。
- Backup Proxy Poolタブで設定したいプロキシプールを選択します。
- Versions列で各プロキシの現在のステータスを参照できます。
ステータス 説明 Latest
現在のバージョンは、バックアッププロキシの最新バージョンです。
Non Upgradable
現在のバージョンはPhoenixポータル経由で最新バージョンにアップグレードできないバージョンです。
Note: RPMを使用してVMwareバックアッププロキシを最新バージョンにアップグレードできない場合、最新のバックアッププロキシバージョンを新規OVAでデプロイする必要があります。
Scheduled upgrade
アップグレードが進行中です。
Note: アップグレードが完了すると、アップグレード時に進行中のジョブが再試行されます。
Note: アップグレードの実施により、進行中のBackup Nowジョブは失敗します。
Upgradable
現在のバージョンは最新バージョンにアップグレード可能です。
Note: RPMアップグレードの自動ロールバックはバージョン4.6.9以降でサポートされています。ただしバージョン4.6.8への新規デプロイでは、バージョン4.6.8から自動ロールバックがサポートされます。
-
アップグレードしたいバックアッププロキシを選択してUpgradeをクリックします。
-
確認ダイアログボックスでYesをクリックします。
Note: アップグレード開始後、進行中のスケジュールバックアップやリストアジョブがある場合、アップグレード後に再開されます。
RPMによるバックアッププロキシのバージョンアップ
はじめに
既存のバックアッププロキシがRPMを使用してバージョンアップできることを確認します。古いバックアッププロキシバージョンから最新のバックアッププロキシバージョンにアップグレードする場合、RPMによるバージョンアップが失敗する可能性があります。たとえば、RPMを使用してバックアッププロキシをバージョンアップしようとすると、ログに次のようなメッセージが表示されることがあります。
Vddk 6.0.3 not found on backup proxy. To install rpm please deploy latest backup proxy OVA
(バックアッププロキシ上にVddk 6.0.3 が見つかりません。rpmをインストールするには、最新のバックアッププロキシOVAをデプロイしてください。)
上記のようなメッセージが表示された場合、RPMを使用してバックアッププロキシをバージョンアップすることはできません。バックアッププロキシをバージョンアップするには、最新のバックアッププロキシアプライアンスをデプロイし、新しくデプロイしたバックアッププロキシを使用するよう仮想マシンを再構成します。RPMを使用してバックアッププロキシをバージョンアップできる場合、最新のパッケージをバックアッププロキシにダウンロードし、以下の手順を実行します。
Note: RPMを使用したバージョンアップは、既存バックアッププロキシバージョンが4.6.11以降の場合にのみサポートされます。バックアッププロキシバージョンを確認するには、こちらを参照してください。
手順
RPMをダウンロードしたディレクトリで以下のコマンドを実行します。
1. 現在インストールされているRPMを検索します。
rpm -qa | grep druva
2. 既存のRPMを削除します。
rpm -e <curr_rpm_name>
3. 新規RPMをインストールします。
rpm -ivh <new_rpm_name.rpm>